Microsoft、Office 2010のRCを限定的にリリース
MicrosoftはOffice 2010のリリース候補版(RC)を、同社の「Technology Adoption Program(TAP)」に登録している一部のテスターに提供している。おそらくこのRC版は、同社が昨年11月に開始した大規模なβテストで得たフィードバックを取り入れたものだろう。
「Microsoftは(TAPの)メンバーにRCをリリースした」とMicrosoftは2月3日、eWEEKへの電子メールで語った。「これは当社のエンジニアリングプロセスで予定していた段階の1つだ。しかし、このコードを広範に提供する計画はない」
Office 2010は4つのエディションが提供される。Office Home and Business(フルバージョンで279ドル)、Office Professional(499ドル)、Office Home and Student(149ドル)、Office Professional Academic(99ドル)の4種だ。さらにMicrosoftは、PCにプリインストールされたOfficeを上位エディションにアップグレードするためのプロダクトキーカードを割引価格で販売する。提携ハードメーカーの売り上げを強化しようというこの取り組みは、「Microsoftの売上高はPC売り上げに直接的に結びついている」という同社の考えを反映している。
Microsoftは11月にOffice 2010のβ版を一般公開し、6月の発売前にバグや問題を探し出す手助けを数百万人のテスターに頼んだ。Windows 7のリリースに向けた同社の取り組みを思い起こさせるやり方だ。「わずか7週間で、世界中の200万人以上の人がOffice 2010βをダウンロードし、使ってくれている」とMicrosoftのOffice担当ジェネラルマネジャー、レイチェル・ボンディ氏は1月5日にMicrosoft Office 2010 Engineeringブログで語っていた。「1日に4万回以上ダウンロードされたと言えばもっと分かりやすいだろう」
だがMicrosoftにとっては、Google Appsなど、同社のシェアを奪う可能性を持つクラウドベースのアプリケーションの脅威が拡大している。対抗策として、MicrosoftはWindows Live会員に省機能版のWord、Excel、OneNote、PowerPointを無料で提供する計画だが、高レベルの機能はOffice 2010のフルバージョンを購入した顧客のみに限定するつもりだ。
Microsoftはおそらく、企業がプロダクティビティソフトに関して「そこそこでいい」という考え方になって、少なくとも当面はアップグレードを拒むのではないかと懸念しているのだろう。そのため同社は、Office 2010にアップグレードするインセンティブも提供している。Office Professionalのプリインストール版、小売り版、ボリュームライセンス版を利用している企業は6月30日まで、「Open Value Subscriptionを通じたUp-To-Dateディスカウントで、1年目の支払金額を50%オフにできる」とMicrosoftのグローバルパートナーエクスペリエンス責任者エリック・リグマン氏は1月1日にSMB Community Blogで述べている。
「例えば、米国では1年目に、Windows 7 Professionalアップグレードに35ドル、Office 2007 Professional Plusに91ドルを支払うことになる」と同氏。「さらにSoftware Assuranceプログラムの特典(Office 2010への自動アップグレード、自宅使用プログラムOffice Home Use Rightsなど)もすべて付いてくる」。しかし、現時点でMicrosoftにとって脅威かもしれないのは、世界的な不況でIT予算を抑えている中小企業がアップグレードを拒んだり、Googleなどのクラウドベースの製品に目を向けることかもしれない。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
8
「ペンギンを返して」 Suica新キャラ候補3案公開でSNSに戸惑いの声 一般投票は8日から
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
早すぎる 「めっちゃカメレオン」Switch 2版、即日10万本突破
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR