ローソン店頭を“メディア化” ドコモなど出資の新会社、デジタルサイネージ展開
ローソンとアサツーディ・ケイ(ADK)、NTTドコモが合弁で設立したクロスオーシャンメディアは、ローソン店頭にディスプレイを置き、クーポン情報や地域に密着した情報を配信する「東京メディア」を5月29日にスタートする。デジタルサイネージと携帯を活用してローソン店頭を“メディア化”し、集客力強化につなげる狙いだ。
ローソン店舗内の、店外の通行人から見やすい位置に、46インチディスプレイ2台とFeliCaリーダー/ライター、スピーカーを設置。コンテンツ配信はドコモのFOMA回線を活用し、ディスプレイでは他社の広告や店舗のキャンペーン情報などを表示し、時間帯に合わせたコンテンツ配信やエリアに合わせたイベント情報なども配信する。
FeliCaリーダー/ライターにガラス越しに携帯電話を当てると、東京メディアの携帯サイトのURLが送られ、キャンペーン情報やクーポンなどをダウンロードできるようになっている。クーポン情報はメールで送信し、ユーザーは来店して実際のクーポンを受け取る──など、サイネージに外から客を呼び込む仕掛けも取り入れる。
同社は今年3月、ローソン、ADK、NTTドコモが出資して設立。来店客数の減少という課題を抱えていたローソンが、ネットや携帯電話の活用など、小売りの枠をこえた仕掛けで店頭を“メディア化”し、集客力を強化する新事業の展開が狙いだ。
同社の市原義文社長は、多くの他社事例を踏まえ、「デジタルサイネージ導入がうまくいかない原因は、ロケーション開拓ができていないこと」と見る。新会社はローソンの店舗網を活用できる強みを生かしながら、携帯電話との連携で外からお客を誘導できる仕組みも取り入れた。「サイネージの前に人は立ち止まらないという前提のもと、立ち止まってもらえるような仕掛けを考えた」という。
まずは、特に客数の多い新橋や銀座など都内300店舗でスタート。来年には720店舗、3年目には1390店舗へと拡大するという。ローソン以外の施設にも設置場所を広げるほか、都内から首都圏、4年目以降には名古屋・大阪にも進出する計画だ。
収入源はサイネージに表示する広告で、ローソンでは販売しない商材の広告も出していく。3年目での黒字転換を目指す。
配信コンテンツにAR(拡張現実)を取り入れるという案も。ローソンで販売する「からあげクン」や飲料のペットボトルをディスプレイ上部のカメラにかざすと、ディスプレイ上で関連情報やアニメーションを見られるというデモを披露した。今年の秋ごろから数店で実験的に導入していく考えだ。
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