長期試用リポート
「EOS 60D」第2回――フタケタEOSで動画を撮る
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EOS 50DからEOS 60Dへの進化に伴う、大きな変更点の1つが動画撮影機能の搭載だ。上位モデルでは「EOS 5D MarkII」(2008年9月発表)、下位モデルでは「EOS Kiss X3」(2009年3月発表)より動画撮影に対応しており、ミドルクラス機では「EOS 7D」(2009年11月発表)に次いで動画撮影機能を搭載したことになる。
EOS 60Dの動画撮影は、モードダイヤルを「動画」ポジションに移し、背面の録画ボタン(ライブビューボタン兼用)を押すことで行う。これはEOS Kiss X4と同じだが、EOS 60Dのモードダイヤルにはロック機構が設けられているので、「シャッターチャンスを逃さないような気持ちで、素早く動画を撮影」という訳にはいかない。ちなみに上位機であるEOS 7Dはモードダイヤルに「動画」ポジションを設けておらず、背面に用意されたライブビュー/動画の撮影ボタンを押すことで動画撮影を開始する(詳細はレビュー記事を参照されたい)。
ピントについては撮影中のAFも可能だが、AFスピードは遅く、また、「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS」との組み合わせで試用した限り、AF駆動音が記録されてしまうので、撮影前に合わせておく方がよい。また、AFモードはライブビュー撮影時と同様にライブモード/顔優先ライブモード/クイックモードを選択できるが、動きの激しい被写体にピントを合わせ続けるような撮影はできない。
動画はMPEG-4/H.264を使用した.MOV形式で、画像サイズは1920×1080ピクセル(30fpsないし24fps)、1280×720ピクセル(60fps)、640×480ピクセル(60fps)、640×480ピクセル(クロップ、60fps)から選択できる。メインメニューから「ビデオ出力方式」をPALにすれば、50/25fpsも選択できる。本製品のクロップ撮影はセンサーの中央部のみを利用することで、約7倍の望遠効果を得る機能だ。露出のマニュアル調整にも対応しており、絞り値やシャッター速度、ISO感度の手動設定ができる。
音声は内蔵マイクによるモノラル録音だが、マイク端子に市販マイクを接続でき、接続時には外部マイクが優先される。また、録音レベルはオート/マニュアル/なし(録音しない)を選択できるほか、風切り音低減機能も設けられている。
ここまで紹介した内容から分かるよう、動画撮影機能については、同じくフルHD動画撮影に対応しているEOS Kiss X4/EOS 7Dにほぼ準じるものと考えていいだろう。EOS Kiss X4/EOS 7Dと同様、簡易的ながらも編集機能も搭載している。
さて、機能的には下位モデルのEOS Kiss X4および上位モデルのEOS 7Dとほぼ変わらないことが確認できたEOS 60Dの動画撮影だが、前述したとおり、撮影に際しては左肩のモードダイヤルを回した後に背面の録画ボタンを押すというステップが必要であり、背面ボタンの操作だけ動画撮影を開始できるEOS 7Dに比べると、操作面でやや煩雑に感じる。積極的に動画撮影に取り組みたいと考えるならば、EOS 7Dの方が便利に感じる局面が多くなりそうだ。
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