Eマウント第3のレンズ「E18-200mm F3.5-6.3 OSS」を試す
NEX-3/5で新たに採用されたEマウントだが、新マウントということもありさすがに対応レンズは少ない。ボディと同時に用意された「E 16mm F2.8」「E 18-55mm F3.5-5.6 OSS」の2本のみという状況が長く続いたが、ようやく第3のレンズ「E 18-200mm F3.5-6.3 OSS」(SEL18200)が登場した。発売は9月10日だが、注文が殺到したようで都内販売店では11月現在でも入荷待ちの店舗もみられるようだ。Eマウント初となる高倍率ズームレンズを試用した。
E 18-200mm F3.5-6.3 OSSの大きさは最大径75.5ミリ/全長99ミリ、約524グラムと高倍率ズームレンズとしてはややずんぐりしているものの標準的なサイズ……なのだが、コンパクトなNEX-5に組み合わせるとレンズの大きさが際だつ。大口径のため装着時にはボディが一部しか接地しなくなるくらいだ。
外装素材にアルミを用いた本体は質感十分。ホールドする際はE 18-55mm F3.5-5.6 OSS装着時と同様、カメラ本体ではなくレンズを左手で保持する方が安定する。ただ、ボディとレンズのバランスの重量バランスの関係で、三脚にカメラを固定しても安定に乏しい。用意されていないが三脚座が欲しいところだ。
用意されていないといえば、純正フラッシュ「HVL-F7S」は本製品を装着するとケラレが発生してしまうため、エクステンダーを介することになるのだが、このエクステンダーは「サービス専用部品」となっており、別途購入することになる。正直、個人的にはHVL-F7Sは所有しているもののほとんど使ってないのであまり不都合を感じないが、本レンズ装着時にのみ必要となるオプションなので、レンズのパッケージに付属していてもよいのではと感じてしまう。
ズームリングはかなり重ためだが、ピントリングには適度な粘りがあってMF時の操作はしやすい。カメラにストラップをつけて首からさげるなどして携帯するとレンズの自重から完全にレンズが下を向いてしまうのだが、ロックも用意されており未使用時にレンズが自重で飛び出すこともない(使い込んでいくとどうなるかは不明だが、部品のあわせがしっかりしているせいか、ロックをしなくてもレンズが「によーん」と飛び出すことはない)。
レンズ内モーターの採用もあってAFは非常に静か(ほぼ無音といっていい)なのだが、、AFのピント合わせ速度という面ではテレ端で速度不足を感じることが多くなる。ただ、これはコントラストAFを採用している以上、ある程度は仕方ないともいえる。
製品名の「OSS」が示すよう、レンズ内には最大4段分の光学式手ブレ補正機構を搭載する。カタログ上の効果は最大でシャッタースピード約4段分だが、特徴的なのは動画撮影時に同社ビデオカメラ「ハンディカム」シリーズに採用されている「アクティブ」モードが機能する点だ。
これはワイド側の補正量を既存機構の約10倍まで向上させることで、歩きながら隣人を撮る」といった状況下での手ブレを強く抑制する。なお、ハンディカムとは異なりメニューから「アクティブ」を選択することはできない(手ブレ補正オン/オフの2択)。
前述のAFの静音性とも関連する話だが、レンズ交換式ビデオカメラ「NEX-VG10」の標準レンズとして採用されていることもあり、本製品は動画撮影用レンズとしての色彩も強く持っている。NEX-3/5では先日のファームウェアアップデートで動画撮影時の絞り値変更にも対応したことから(撮影中の変更には非対応)、ある程度は撮影者の意図を映像へ反省させることが可能となっている。
動画撮影に本製品を利用してみると、AF音は記録されないため、使い方次第ではかなり活用できるように感じる。とはいえ、焦点距離を変えながらのAF速度はビデオカメラに比べると見劣りしてしまうため、焦点距離は固定しつつ、大判センサーのボケを活用することを考えた方が面白い映像が撮れそうだ。
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