わが座右の書
「物語の中に入り込むのが大好きなんです」 内田恭子さん(1/3 ページ)
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気分転換のためのアイテム
いま、本は寝る前にしかなかなか読めないんですよ。ただ、寝る前は意識がもうろうとしているので、全然先に進まないんです。昔と比べて読むペースはだいぶ落ちてしまいましたが、いつも何かしら読んでいる本はあります。私にとって本を読むこと、文字を読むことは、クセみたいなものです。文字を見ると自然と目で追ってしまいます。
本は一度に5、6冊まとめ買いをして、ストックしてから順に読んでいきます。本に詳しい友人に薦められて買うこともあれば、自分でインターネットで探して購入するのも好きです。
私は基本的にフィクションしか読みません。子どものころからずっと小説ばかり読んでいました。なぜなら、そこには独自のストーリー性や世界観があり、そういった本の物語の中に入り込んでいくのが大好きだからです。そうすれば、読み終えたときにはニュートラルな気持ちになって現実世界に戻ってくることができるのです。私にとって本は、仕事のオン・オフを切り替えるなど、「気分転換」になるものなんです。
だから、のめり込める本に出会うと、「うわー、やってくれるなぁ!」と嬉しくなりますね。先日、飛行機で移動することがあったので、ゆっくり本が読めると思い、搭乗前に立ち寄った書店でたまたま重松清さんの「とんび」を買いました。昭和のガンコ親父が主人公なんですけど、不器用ながらも子どもを思う熱い気持ちが描かれた物語にすっかりのめり込んでしまい、移動中にもかかわらずボロボロと泣いてしまいました。
バイブルといえる愛読書は、シャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」です。学生のころから大好きな本で、何度も繰り返し読んでいます。フジテレビの入社試験で、本を朗読するテストがあったのですが、そのときもこの本を持って行ったほどです。自立した強い女性の主人公にとても惹かれています。
もう1冊挙げるとすれば、梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」でしょうか。仕事ですごく疲れているときに偶然読んだのですが、何ともいえない優しさがストーリー全体に流れている本でした。とても気に入って2冊買いました。1冊はボロボロになるまで読み返すために、もう1冊は本棚に並べておくために。自分が置かれているその時々の状況によって、心にしみる本は変わってきますね。
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