ITmedia NEWS >

「物語の中に入り込むのが大好きなんです」 内田恭子さんわが座右の書(3/3 ページ)

» 2011年12月14日 12時00分 公開
[取材・文/伏見学,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

たくさんの本よりも、同じ本を繰り返し読む

 初めての絵本作りはとてもチャレンジングで難しかったのですが、また絵本を出せたらいいなと思っています。この間、初めてこの絵本を幼稚園で読み聞かせしたのですが、自分自身が書いた絵本を読んであげるというのは不思議な気分でした。そのときに子どもたちが見せた表情は忘れられません。

内田さんが手掛けた初めての絵本「みんなで いただきます」 内田さんが手掛けた初めての絵本「みんなで いただきます」

 自分の息子にも日ごろから絵本を読んであげています。子育てに対してあまりルールは作らないのですが、先ほど話したように、家族みんなで朝ごはんを食べるということと、息子が絵本を持って私の元に来たときは、たとえ何をしていても手を止めて読んであげるようにしています。一日に何回も本を持ってくるので、そのたびに仕事などの作業を中断しています。このルールは失敗だったかなと思うくらい(笑)。

 少し前までは、「だるまさん」シリーズ(かがくいひろし著)を読みながら、目や歯などを教えていました。いま、息子のお気に入りは「おおきなかぶ」(A.トルストイ著)です。色々な人物が出てきて、「うんとこしょ、どっこいしょ」とかぶを引っ張るリズムが好きなようで、一緒に身体を動かして本を読んでいます。この本は一日に3、4回は読まされていますね。

 初めての子育てなので私自身も何が正しいかは分かりませんが、たくさんの本を買い与えてあげるよりも、同じ本を繰り返し読んであげる方がいいのかなと思っています。だから、いま実際に読んでいる本はトータル10冊くらいで、その中から息子が好きな本を取り出して、私のところへ持って来ています。

 本を読むことが好きになるように、息子が起きている時間にはテレビをあまりつけないようにしています。本は“想像力”を育むものであり、そこから“創造力”も身に付いていくのではないかと考えています。自分の頭の中でさまざまな世界や登場人物を描けるような子になってほしいと願っています。

 私も小さいころは母にたくさん絵本を読んでもらいました。その中で印象深い本が「はじめてのおるすばん」(しみずみちを著)という、女の子が一人でお留守番をする物語です。留守番中に郵便屋さんがやって来て、その目だけがポスト受けから見えて怖い思いをするといった、子ども心にドキドキする場面があるのですが、最後はお母さんがプリンを買ってきてくれてホッと安心するという展開が好きでした。

 当時、まだ私は文字が読めなかったのですが、話すことはできたので、ストーリーをすべて覚えて、逆に母に読み聞かせをしてあげたそうです。もう少し時間が経ったら、息子にも読んであげたいですね。(談)


編集部からのお知らせ

インタビューでも登場する書籍「みんなで いただきます」を抽選で3名の方にプレゼントします。詳しくは以下にある募集要項をご覧ください。



募集要項
応募期間 2011年12月14日(水) 〜 2011年12月31日(土)
応募条件 アイティメディアIDの登録ユーザー
当選発表 当選された方への賞品の発送をもって、発表にかえさせていただきます
応募上の諸注意 ・キャンペーン期間中にアイティメディアIDの登録を削除された方は対象に含まれません
・当選者の権利は譲渡・換金・変更することはできません
・厳正な抽選の上、当選者の方へ賞品を発送、もしくはご連絡を差し上げます。なお、賞品のお届け先は日本国内に限らせていただきます。抽選と発送は2012年1月下旬の予定です
・お預かりした個人情報は、アイティメディアIDの利用規約とアイティメディア株式会社の 「プライバシーポリシー」に基づいて厳重にお取り扱いいたします
・住所・電話番号などが不明確な場合や、転居による住所変更や電話番号変更など、なんらかの理由により賞品がお届けできない場合は当選を無効とさせていただきます
・ご応募はお一人様1回限りとさせて頂きます。2回以上ご応募された方は、抽選対象外とさせていただきますのでご了承下さい

※アイティメディアIDにすでに登録いただいている方でも、プロファイルに追加登録いただく場合がございますので、ご了承ください。また、当選者の方への商品の発送は勤務先の住所になることがありますので、あわせてご了承ください。



前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.