サービス連携で「大きく勝ちに」――新生「Ameba」が掲げる“デカグラフ”戦略(1/2 ページ)
サイバーエージェントが運営するネットサービス「Ameba」が、多数のゲームやコミュニティーサービスを提供するスマートフォン向け総合プラットフォームに生まれ変わろうとしている。PCなどを合わせて月間2500万~3000万のユニークユーザーを抱えるAmeba。スマートフォン版の刷新を通じ、年内にスマホ単体で1000万の月間アクティブユーザーを目指す。
これまでのAmebaは「Amebaブログ」や「アメーバピグ」など、サイバーエージェントが開発・運営するサービスを提供する場だった。だが今回、APIの公開によって新たに他社製ゲームも展開するほか、30以上の自社サービスを順次拡充。新たにSNS機能も追加し、ユーザーが各サービス間を行き来しやすい仕組みを用意する。
6月のブラウザ版リニューアルを皮切りに、7月中にAndroid/iPhone版アプリも刷新するという。スマートフォン版Amebaのプラットフォーム化戦略を統括する同社の小池政秀さん(アメーバ事業部ゼネラルマネージャー)に、リニューアルの狙いと勝算を聞いた。
スマホサービス市場の拡大に「追いつくのが厳しいと感じていた」
2004年に「アメーバブログ」をオープンして以来、ブログサービスを中心に会員を獲得していったAmeba。ユーザーの増加に伴い「コミュニケーションへのニーズが高まった」とし、2009年には仮想空間サービスのアメーバピグやミニブログ「Amebaなう」をオープン。女性を中心に人気を集め、現在ではAmebaサービス全体で月間2500万~3000万のユニークユーザーを抱えるまでになったという。
だがその多くはPCやフィーチャーフォン(従来型携帯電話)のユーザーが中心で、スマートフォンへの対応は不十分だったと小池さんは振り返る。「ブログやピグは伸びていたが、スマートフォンサービス市場が急拡大する中、このままでは追いつくのが厳しいと感じていた」
そこで2011年夏に同社の藤田晋社長が立ち上げたのが「デカグラフ」構想だ。これは、自社製/他社製を問わない多数のスマートフォン向けサービスを共通のプラットフォーム上で展開。各サービスのユーザー層を「ミニグラフ」と名付け、ユーザーに共通のIDで自由に回遊してもらうことで、1つの巨大なスマートフォン向けサービスを構築する――という構想だ。
この構想を体現した新Amebaでは、各サービスの“ハブ”となるトップページを軸に、ブログやピグのほか掲示板、サークル、コミュニティーなどさまざまなサービスを連携。ユーザーがどれか1つのサービスで知り合った別のユーザーとトップページ上でコミュニケーションしたり、他のサービスに誘ったりできるようにした。
また、新たに他社プラットフォームとの連携機能も搭載した。従来のAmebaではメールアドレスなどを入力してアメーバIDを作成する必要があったが、Twitterやmixi、Facebookなどのアカウントでもログインできるようにした。「まずはユーザーの利便性を徹底的に重視した。もっと楽しい機能を使いたいという場合に、後からメールアドレスなどを登録してもらう」(小池さん)
新Amebaでは、今秋までに30以上のコミュニティーサービスと60タイトル以上のゲームを提供し、年内を目標にスマートフォンからの月間アクティブユーザー数を現在の250万から1000万まで引き上げていく考えだ。「まずはユーザーを獲得し、収益化はその先。大きくなってからマネタイズ方法を考えていく」
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