V3になったKAITO兄さん その新しいイメージと声について聞いてきた(6/7 ページ)
──今回4音色ということですが、その特徴について解説をお願いします。
佐々木 KAITOの声色は、シンプルで張りのある声。当初から伸びやかだったので、そんなに声量を強調したのは厳しい印象があり、強さより「張り」、「伸び」に着目しました。声を張らせつつ、音と音との接続がある程度きれいに筋が通った形になるギリギリのところで張っている声がSTRAIGHTになってます。STRAIGHTは3個くらいはテスト用のデータベースを録ってみて張り具合の調整をしましたね。テストに一番時間がかかったのはSTRAIGHTです。
逆に最初にできたのはSOFTで、声を優しげに、張りよりも声のスムーズで伸びやかな声を意識しました。文字通り、ソフトで柔らかくて優しそうな感じでというのが最初にスーっと録れて。それがすぐSOFTになって。それをVOCALOID 3で再構築してという感じで。
──SOFTはVOCALOID 2でも録られていた、と。
佐々木 そうですね。SOFTから、しばらく空いて、次に録音したのがWHISPERです。WHISPERは、いままでリン・レンでもミクでもやっていたものなんですけど、有声音と無声音のバランスを、今までよりも使い勝手をよくしたほうがいいと思っていたので、今までよりも有声音の芯の部分にこだわっています。それでいて、SOFTとは違う空気感が出るように調整しました。
──最後にENGLISH。
佐々木 最初から英語を録ろうということではなかったんですが、風雅さんと「英語ってどうですかね」という話をした際に、風雅さんは英語の発音記号、イントネーションなども勉強していて、その上で「枯葉」とかジャズのスタンダードをステージで歌ってるんですよね、という話があったんで、これはすごくいいかもしれないと思って。
試しに録ったらきれいな英語が録れたので、じゃあ作り込みましょうということで。そんなに時間をかけず、すーっと録れた感じです。我々の開発スタッフにも、ルカ以降は英語担当者がいて、録音後は彼を中心にディテールを整えて行きました。
──英語を録りはじめたのは?
佐々木 わりと後期ですね。
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