店内BGMや野球の応援歌で“チェックイン” カカオジャパン、音声認識でスタンプを集める「Stac」
「カカオトーク」を展開するカカオジャパンは6月19日、店内にかかる音楽やテレビから流れる音声などを認識して“スタンプ”を集めるアプリ「Stac」(iPhone/Android)をリリースした。指定されたスタンプを集めると店舗で特典を受けられるなど、O2O(Online to Offline)の集客・販促プラットフォームとして展開。第1弾として全国のローソンで店内のBGMを活用したキャンペーンを実施する。
電通が開発した音声認識技術「Click AD」を採用し、その場の音を認識してスタンプを発行。店舗のBGMなどのほか、音声が流れるメディアであればOKで、「店舗内や屋外ビジョン、テレビ、Web上の動画、電車のアナウンスなどあらゆる場面で利用できる。メディアミックスのイメージも広がりやすい」(カカオジャパンのサービス責任者 林啓太さん)。非可聴音域でも認識可能なため、ユーザーにとって無音の状況でもスタンプを発行できるという。
すでにある音声や音楽を利用できるので企業側の導入コストが低いのが特徴としている。また企業が自前のアプリでスマートフォン向けキャンペーンを展開するのに比べ、アプリを開発するコストが不要な上、複数のキャンペーンを並行できるアプリとしてユーザーへの浸透もしやすく、既存ユーザーに対しキャンペーン開始日にプッシュ通知を送るなどして新規顧客の開拓にもつなげられるとしている。
ローソンのキャンペーンは6月20日にスタート(7月3日まで)。店内に流れる「青いコンビニであいましょう」をアプリでキャッチするとスタンプが付与され、3つためると新商品のスイーツ「あんこや 豆大福」無料引換券がもらえる。「スタンプラリー形式にすることで複数回の来店を促進し、来店頻度の高いお客様にPB商品のサンプリングが可能」(カカオジャパンのビジネス担当 村井達哉さん)。ユーザーデータやスタンプ発行時間もデータとして可視化され、マーケティングに活用が可能だ。
7月5日からは福岡ソフトバンクホークスのキャンペーンを展開。福岡・ヤフオクドームでのホーム試合を観戦中に応援歌をキャッチするとスタンプをためられる。スタンプの数に応じて異なるプレゼントに応募できる「球場に足を運んでくれるファンのための施策」だ。
屋外ディスプレイやデジタルサイネージへの対応も順次進め、7月には東京・渋谷の大型ビジョンから流れる音声を対象とした実証実験を実施。電車の車内アナウンスや、デジタルサイネージを活用する実験も予定している。
カカオジャパンの朴且鎭(パク・チャジン)社長は、「今や個人のスマホのホーム画面こそが“ポータル”。一番よく使う、一番身近なアプリが並ぶそこに食い込んでいきたい」と抱負を述べた。
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