「学位授与はあり得ない」 小保方氏の博士論文調査報告に早大教授らが異議
「こうした論文に対して本来学位授与がなされることはあり得ません」――小保方晴子氏の博士論文について、不正を認定しながら、学位取り消しには該当しないとした早稲田大調査委員会の報告書に対して、同氏が修了した同大先進理工学研究科有志の教授が7月24日、異議を唱える所見を公表した。
所見には有志代表として、岩崎秀雄教授(電気・情報生命専攻)、小出隆規教授(化学・生命化学専攻)、寺田泰比古教授(化学・生命化学専攻)、勝藤拓郎教授(物理学及応用物理学専攻)が名を連ねた。大学に提出し、「学内外を問わずできるだけ多くの議論が活発に行われるべき」としている。
所見では、「私たちが学位論文の中で重大な問題点とみなしてきたものが、この調査報告書の中では軽微に扱われている場合が散見され、強い違和感と困惑を覚えざるを得ない」と指摘。
「特に問題と感じた点」として、(1)公表されてきた学位論文を草稿とみなし、『真の学位論文』なるものが存在し、それをもとに学位取得の妥当性を議論していること、(2)実験データの科学的正確性に関する評価が不十分であること、(3)許諾を得ない転載が大量にあること(4)調査委員会メンバーの氏名が1人を除いて開示されていないこと――など6点を挙げている。
さらに、「このような論文に学位を授与してしまった責任は極めて重大で、研究科の構成員として重く受け止めている」「学位審査プロセスの立て直しのために全力で臨むことを誓う」と、自らを含む教員陣の責任にも言及している。
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