イイ音もって全国へ!――ポタフェス全国キャラバンの狙いを“たっくん”に聞いてきた
ヘッドフォン/イヤフォンを中心としたポータブルオーディオの祭典「ポータブルオーディオフェスティバル」(ポタフェス)が、3月から全国8都市を巡っている。東京や大阪以外の地方都市でこうした大きなオーディオイベントが開催されることは珍しい。ポタフェス事務局代表の「e☆イヤホン・アンバサダー たっくん」こと岡田卓也氏に、今回のイベントを開催するきっかけや狙いについて話を聞いた。
ネット通販のユーザーとも“生きたやりとり”を
ポタフェスの実質的な運営元であるeイヤホン(社名はタイムマシン)は現在、大阪、東京の2店舗と通販サイトで営業している。全売上のうち、50%以上が通販サイトであり、さらにその半分以上が関東を除く地方からのオーダーだという。
「eイヤホンというお店は、さまざまなヘッドフォンを気軽に試聴してもらえることが特長です。そのため、地方の方がWebでお買い上げいただく際にプロモーションが上手くできていないのではないか、という不安がありました。それが今回の全国ツアーを企画したきっかけです」と岡田氏。全国8会場は通販サイトの販売データを検証し、またオーディオメーカーの意見も反映して選定したという。
今回、東京大阪以外の地方で実際にユーザーの声を聞くことで、例えば口コミサイトでの評価が高いものに人気が集まるといったような、地域ごとの特色が見えてきたという。そういった地方でのニーズが分かると、お勧めする傾向やモデルなども変わってくる可能性がある。
「確かにインターネットでも商品知識は得られるでしょうし、販売することもできます。ですが、それだけではヘッドフォンを介して店員が面と向かって製品の良さを説明する“生きた情報”や、お客さんと店員との間で交わされる“生きたやりとり”が減っていってしまいます。それではダメなんです。だから今回、ユーザーとお店やメーカーとの間で面と向かって声を聞き合うという機会を作りました。ですから、『ポタフェスで聴いたから買いたい』という声が聞こえてくると、とてもうれしいですね」(岡田氏)。
“地方を盛り上げたい”気持ちは同じ
「ポタフェス2015 Limited」の特徴的な取り組みとして、TSUTAYAとのコラボレーションが挙げられる。片や全国に1400もの店舗を持つ大組織、片や熱心なファンが支えるイベントという、異色の組み合わせはどうやって実現したのだろうか。
「われわれとしてはイヤフォンやヘッドフォンのユーザーを増やしたい。一方のTSUTAYAさんは、iTunesダウンロードよりもはるかにデータ量が多いCDの膨大なライブラリーを持っています。“高音質”という観点からCDの良さをアピールして、地方店舗でもブランド力をあげたいというわけです。そこが合致した形になって、今回のコラボレーションが実現しました」(岡田氏)。
効果はどのくらいあったのだろうか。「コラボレーションの効果は素晴らしいものです。34万もの『いいね!』を集めているTSUTAYAさんのfacebook、あるいはTSUTAYAさんの実店舗でもイベント告知をしてもらっていて、実際にお客さんから『行ってみたい』という声も聞いているそうです」(岡田氏)。
実際にコラボレーションを進めるにあたり、当初は互いに手探りの状態で苦労も多かったという。しかし、「良いものをより良い環境で、より多くの人に体験してもらいたい」という共通の思いが企画推進の原動力になった。
「私達もTSUTAYAさんも、良い音楽や映画を“いい音”で聴いてほしい、という同じ気持ちが根底にあります。せっかく一緒に全国を巡るのですから、多くの方に喜ばれる企画を実行しましょうと。ポタフェスでは音を聴いてもらうことが重要ですから、広島ではeイヤホンが日本に数セットしかないMcIntoshのヘッドフォンシステムという『レアもの』を提供して、TSUTAYA店舗のCDを聴いてもらうというブースになったんです。回を重ねるごとに、確実にプロモーションの質は上がっていると思いますよ」(岡田氏)。
予定は未定、でももっとやりたい
今回の手応えと今後の予定について聞くと、「一度全国を回ってみた後で結果を精査する必要があります」としながらも、「次回以降もやりたいですね。やる方は大変ですけど」(笑)という返答が返ってきた。全国のポータブルオーディオファンにとっては朗報だ。
「ポタフェス LIMITED」は、4月11日に福岡、19日には沖縄で開催される。さらに5月以降は、札幌、大阪、高松と行脚する計画だ。
「われわれのお膝元である大阪は、ここ(広島)の3倍くらいの規模を予定しています。都市圏として大阪は人口も一番多いですし、やはり地元ですから、力も入りますね」と岡田氏。
「あと、今のところ東京大阪以外での新規出店は考えていません。ただ、新規店舗の出店にはお金がかかるのですが、例えば今回、沖縄や高松の会場も設定しているように、イベントなら身軽に動くことができます。そうした意味でも今回のイベント結果をしっかりと見極め、次回以降につなげていきたいですね」(岡田氏)。
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