シネマDSPとの掛け合わせも
ヤマハ、Dolby AtmosとDTS:Xに対応したAVプリ新製品「CX-A5100」
ヤマハは8月26日、AVプリアンプの新製品「CX-A5100」を発表した。2013年に発売したセパレート式AVアンプ「CX-A5000/MX-A5000」のうち、プリアンプ(CX-A5000)のみをアップデートしたかたち。価格は28万円(税別)で、ブラックとチタンの2色を10月上旬に発売する。
アップデートのメインは、最新のDolby AtmosおよびDTS:Xに対応したこと(DTS:Xは発売後のファームウェアアップデートで対応)。Dolby Atmosの場合、11chパワーアンプ「MX-A5000」との組みあわせで5.1.2ch、5.1.4ch、7.1.2ch、7.1.4chの4パターンに対応する。また天井スピーカーのほかにドルビーイネーブルドスピーカーやフロントハイトスピーカーを流用する設定も可能だ。
一方、ヤマハ独自の音場創成技術「シネマDS」Pは、CX-A5000と同じ最高峰の「シネマDSP HD3(キュービック)」を継承。さらに先に発表されたAVENTAGEシリーズにはない機能として、Dolby AtmosおよびDTS:XとシネマDSP HD3の“掛け合わせ再生”が初めて可能になった。「最新3次元サラウンドフォーマットの潜在能力をヤマハが長年培ってきた音場創生技術によって呼び覚まし、スピーカーの存在を忘れるほどの開放感とリアリティーをもたらす」(同社)という。
なお、シネマDSP HD3では33種類のプログラムを利用できるが、このうち最も古い「アドベンチャー」をリニューアル。「これまでの『アドベンチャー』は、映画『インディ・ジョーンズ』を想定して作られたものだったが、今回は『トランスフォーマー』に変わった」(同社)。
また外観は従来機とほとんど変わらないが、シネマDSPの掛け合わせ再生を行うこともあって中身はほぼ一新。「デジタル入力由来のジッターを含め、とにかくノイズを抑えることで“掛け合わせ”の効果を出せるようにした」(同社)という。例えば電源は4回路分離型としたほか、カスタムメイドの電源トランス、ジッター除去性能が向上した新しい「ウルトラロージッターPLL回路を搭載。ほかにもルビゴンと共同開発したオーディオ用コンデンサー(PML CAP)やネットワークモジュール、ローム製の新ボリュームICなどもおごった。
あわせて自動音場調整機能のYPAOも進化した。従来の水平角度に加えて“高さ”の測定も行える「YPAO 3D測定」を加えたほか、全体域のイコライジング処理を64bit演算で実行する新開発の64bitハイプレシジョンEQ」を採用している。これにより、「室内環境によってサラウンド効果が影響を受けやすいDolby AtmosやDTS:X再生の課題を克服する」としている。
HDMI入力は8系統。うち1系統はフロントパネルに設けた。出力は2系統(同時出力可)。もちろん4K/60p入力(4:4:4)や4Kアップスケーリングを備え、4Kプレミアムコンテンツ伝送に必須な最新の著作権保護技術HDCP2.2も全ての入出力端子がサポートした。また後日のファームウェア更新によってHDR信号の入出力にも対応する予定だ。
ネットワークオーディオ機能も強化
DACには、ESSテクノロジーの最高峰DAC「Sabre 32bit Ultra DAC」を2基搭載。最大192kHz/24bitのWAV/FLAC/AIFFに加え、最大96kHz/24bitまでのALAC、DSD 2.8M/5.6MHzをUSB端子やネットワーク経由(DLNA)で再生可能だ。新しいAVENTAGEのラインアップでDSDネイティブ再生に対応しているのは「RX-A3050」と「CX-A5100」のみ。また独自の「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」では、「CX-A5100」のみが32bit分解能まで対応しており、非圧縮/可逆圧縮の非ハイレゾ音源も最大88.2kHzあるいは96kHz相当に拡張処理して再生できる。
このほか、IEEE 802.11b/g/n対応のWi-Fi、Bluetooth(コーデックはSBC/AAC)も内蔵。ヤマハ独自の「MusicCast」もサポートした。
本体サイズは435(幅)×192(高さ)×474(奥行き)ミリ。重量は13.5キログラム。リモコンやAMアンテナ、FMアンテナ、YPAO用マイクなどが付属する。
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