子どもと一緒にプログラミングを学べる「教育用ロボット制作キット」が世界で大盛り上がり
おもちゃ業界の2017年のトレンドに
子どもの将来を見据え、小さい頃から「プログラミング」を学ばせたいと考える親が増えていることから、子どもと一緒に楽しめる教育用ロボット制作キットの市場が海外で活況を迎えている。
2017年2月に米ニューヨークで開かれたおもちゃ見本市「International Toy Fair」では2017年の業界トレンドとして「ロボットを使った教育」が挙げられたが、このことも盛り上がりを象徴している。
よく知られるプレイヤーは、中国・深セン拠点のロボット制作キットを開発するスタートアップの「Makeblock」。直近、シリーズBで約33億円を調達し、投資マネーが流入していることが伺える。
同社の初心者向けドローン「mBot series」や「the Airblock」はすでに多くのファンを集めているが、今回はその他のビギナーにもおすすめのロボット制作キットを3つご紹介する。
無料の初心者向けプログラミングレッスンつき「Arcbotics」
Arcboticsは「ロボット作りを楽しく簡単にする」をミッションに掲げ、2012年に創業した米カリフォルニア拠点のスタートアップだ。
同社のロボット制作キット「Sparki」と「Hexy」は専用のPC向け開発アプリケーションと合わせて使えば、初歩的なロボット工学とコーデイングを学べる。Sparkiでは中学生から大学生まで、子どものプログラミング知識のレベルに合わせて作られた学習内容が用意されており、Hexyでは一般的なヘキサポッド(6脚)ロボットの約10分の1の価格でArduino言語を習得できる。
教育機関からの評判も高く、スタンフォード大学やマサチューセッツ工科大学、日本でも東京大学など、すでに世界で2000を超える学校でSparkiとHexyが採用された実績がある。
公式サイトではプログラミング初心者でも簡単にロボットを作れるようになるための無料のオンラインレッスンも提供されている。
日本からも米国の公式サイトで購入できる。日本の販売代理店であるロボショップ株式会社のウェブサイトで購入することも可能。価格はSparkiが1万9470円で、Hexyが3万2664円だ(いずれも税込、以下同様、7月10日時点)。
紙とペンだけでプログラミングを学べる「Ozobot」
「Ozobot」は米カリフォルニア拠点のスタートアップOzobotが提供する、紙の上に描かれた線の色を認識し、自動で線上をたどって動くゴルフボール大のロボットだ。
特徴は、画面とキーボードは使わず、紙とペンだけでロボット開発を学べる気軽さ。Ozobotは色の種類やその配置を認識して行動が変わるようあらかじめプログラムされており、動くスピードや方向などを25種類以上あるコマンドから設定して遊ぶ。
タブレット端末用のアプリを使っても、Ozobotの動作をプログラミングできる。AndroidとiOSに対応した無料アプリ「OzoBlockly」では、搭載した照明の色や明るさ、動くスピードなどを調整できる。アプリにはより楽しく遊べるためのミニゲームもいくつか用意されている。
日本版公式サイトやアマゾンの他、日本国内に数店舗かある正規取扱店でも購入できる。Ozobotの色は黒と白の二色から選べ、価格はいずれも9800円。
8500の学校で教材として採用されたロボット
見た目が可愛らしい「Dash」と「Dot」、こちらも米カリフォルニアで2012年に創業されたWonder Workshopが提供する6歳以上の子ども向けロボットだ。
こちらも、アプリを使ってゲーム感覚でロボットを作りながら、プログラミングを学べるのが魅力。すでに米国を中心に8500の学校で教材として採用されてきた。
DashとDotはプログラム次第で障害物を避けたり、回ったり、照明を点滅させたり、音楽を鳴らしたりできる。付属パーツも充実しており、木琴を取り付ければ自分で作曲した曲を鳴らせるし、別のパーツを使ってボールを発射したり、ブルドーザーに変身させられたりと遊び方の幅が広い。
日本ではアマゾンや先ほどのロボショップのオンラインサイトで購入でき、ロボショップのサイトではDashとDotに付属パーツが全て入ったキットが3万9312円で販売されている。
プログラミングは、昨今注目を集める「STEM教育(科学・技術・工学・数学)」を融合させた分野であり、子どもの創造性や思考能力、問題解決能力を養うと言われている。
STEM教育は近年多くの学校で取り入れられており、そこで学ぶのもよいが、今回ご紹介したロボット制作キットを使って、家庭で親と子どもが一緒に楽しみながら学ぶのもよいだろう。
ライター
執筆:橋本沙織
編集:岡徳之
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