高評価の記事に「トークン」配布 広告に依存しないメディア「ALIS」、ICOで資金調達
ページビュー(PV)や広告収入に依存しないメディアを――ブロックチェーン技術を使い、「信頼できる記事」が評価される仕組みを目指した日本向けソーシャルメディア「ALIS」が登場する。「良い」と評価された記事の書き手に、仮想通貨と交換できる独自のコイン「ALISトークン」を配布する仕組み。運営企業のALIS Hong Kongは9月1日、仮想通貨を使った資金調達「ICO」(Initial Coin Offering:新規仮想通貨公開)により、「ALISトークン」を発行する計画だ。
ALISは、ブロックチェーン技術を使ったメディアプラットフォーム。読者が「良い」と思った記事を評価すると、書き手に独自のコイン「ALISトークン」が配布されるほか、良いと認められた記事をいち早く評価した人にもトークンが配られる。
ネットメディアがページビュー(PV)偏重や広告依存に陥り、フェイクニュースなど質の低い情報がまん延する中、「報酬を通じて信頼できる記事・人を発掘できるソーシャルメディアプラットフォーム」構築を目指すという。
当初、ALISに投稿される記事は、仮想通貨やトークンなどのニッチな分野が核になると想定しているが、将来は「口コミサイトの領域」までコンテンツを拡張したいという。
同社は、リクルート出身者が設立。日本向けメディア企業として初めて、ICOによる資金調達を行う。ICOは、企業などがトークンを発行し、出資したい人に仮想通貨で購入してもらい、資金を調達する手法。クラウドファンディングに近い仕組みで、「クラウドセール」とも呼ばれる。海外ではIPO(Initial Public Offering:新規株式公開)に代わる資金調達手段として注目を集めているが、日本向けのサービスによる活用例は珍しい。
ALISはICOにより「ALISトークン」を発行。ICO後に「ALISトークン」を取引所に上場させ、仮想通貨イーサリアムと換金できるようにする。ALISへの参加者が増え、トークン流通量と利用者(欲しがる人)が増えれば、市場が盛り上がり、ALISトークンの価値が上がる計算。値上がりしたALISトークンをマーケットに放出(販売)していくことで同社は、利益を生み出す計画だ。
トークンはまず5億枚を発行。その半分は、仮想通貨「イーサリアム」(Ethereum)と交換可能にする。2億5000万枚を上限に配布し、残りの2億5000万枚はALIS運営サイドのステークホルダーが保有。ステークホルダーだけで運営権を握ってしまわないよう、公式Slackコミュニティーなどを通じ、方針を固める。
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