JOLEDが印刷方式による有機ELパネル量産に向け資金調達か 「当社の発表ではない」
JOLED(ジェイオーレッド)が印刷方式での有機ELパネル量産にメドをつけ、設備投資のために1000億円規模の資金調達に乗り出したと10月4日付けの新聞各紙が伝えた。
日本経済新聞は、JOLEDが2019年にも独自方式による有機ELパネルの量産を開始する方針で、テレビ向け有機ELパネルを最大4割安くできるとした。また産経新聞や日刊工業新聞はJOLEDが印刷方式による有機ELパネルの量産に向け、1000億円規模の増資を検討していると報じた。ジャパンディスプレイの能美工場(石川県)を譲り受け、有機ELパネルの量産ラインを構築するとしている。
印刷方式は、有機ELパネル(発光層)の成膜工程に印刷技術を用いる製造方法。生産工程がシンプルなため、製造コストを抑えながら多様な画面サイズへの展開が容易になる。もともとパナソニックが実用化を目指していたが、2015年1月にパナソニックとソニーの有機EL技術を引き継ぐ形でJOLEDが発足。以来、JOLEDとパナソニックが共同開発を進め、2017年4月には医療用モニターなどを想定した中型有機ELパネル(21.6インチ4K有機EL)のサンプル出荷にこぎつけた。
JOLEDの広報担当者は報道について「当社の発表ではない。計画通り、印刷方式による中型パネルの量産体制確立に向け、設備投資のための資金調達は検討しているが、決定したことはない」と話す。またJOLEDを子会社化する予定のジャパンディスプレイ(現在はJOLED株式の15%を保有)も「今回の報道についてお伝えできることはない」というコメントを発表した。
ジャパンディスプレイは12月下旬にJOLEDを子会社化する予定だが、自社の構造改革やグローパルパートナーシップの締結を優先するため、6月にJOLED株式の取得予定日(=子会社化完了)を「未定」に改めた。一方、8月に発表した中期経営計画では、構造改革の一環として5.5世代(マザーガラス1300×1500ミリ)のLTPS液晶製造ラインのある能美工場を12月に生産停止し、「JOLEDによる活用を検討する」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR