冷蔵室が2つめの冷凍室に 大胆なアップデートを目指す、日立のコネクテッド家電
日立アプライアンスは2月1日、Wi-Fi対応のロボット掃除機を含む3つの新製品を発表。合わせて日立の家電が目指す方向性を語った。「エコにたし算」に代わる新しいスローガンは「360°ハピネス」。AI(人工知能)やIoT技術を活用するコネクテッド家電により、さまざまなユーザーの「生活の課題」を解決するという。
日立アプライアンスの徳永俊昭社長は、「人々のライフスタイルも多様化し続けている現在、家電に求められるものが急速に変わりつつある」と指摘する。例えばワーキングマザーの「家事の時間が夜しかとれない」「お弁当は週末に作り置き」といった声、シニア世代の「毎日使うから使いやすいのが一番」という声など、さまざまな意見に耳を傾け、「一人一人に寄り添い、暮らしをデザインする」とした。
具体的な取り組みとして、(1)ユーザー視点の商品開発を強化、(2)外部デザイナーとのコラボを推進してプレミアム戦略を推進、(3)コネクテッド家電を順次投入する。同社はスマートフォン連携やAIアシスタント「Amazon Alexa」対応を進めているが、今後はソフトウェアアップデートにより機能を追加できる「進化する家電」を目指す。
「例えば洗濯機。近年は節水重視の洗濯機が主流だが、小さなお子さんがいる家庭では、水を多く使っても“どろんこ汚れ”がきれいに落とせる洗濯モードもあった方がいい。子どもが多い家庭なら、冷蔵庫の冷蔵室を冷凍室に切り替えて使うスタイルも考えられる」(徳永氏)
同日発表した冷蔵庫「真空チルド HWシリーズ」は新製品の中で唯一、通信機能を持たないが、同社の新コンセプトに最も近い製品だ。HWシリーズには「うるおい低温冷蔵モード」という新機能のため、冷蔵室に独立した冷却システムを搭載している。従来の冷蔵庫は全体を1つの冷却器とファンで冷やす構造により、冷却器の温度が下がり冷気が除湿されて庫内が乾いてしまう。HWシリーズは独立した冷却器で除湿量を抑え、“乾燥しない冷蔵”を可能にした。
そして2つの冷却装置を持つことで、冷蔵室を冷凍庫に切り替えることも技術的に可能になったという。徳永氏は「まだ乗り越えなければならない課題はあるが、温度制御を細かく行う素地ができた」と話す。HWシリーズに切り替え機能を追加するかは未定だが、将来のコネクテッド化を前提に家電の機能自体も見直していく考えだ。
つながるロボット掃除機とIHクッキングヒーター
ロボット掃除機の「minimaru RV-EX20」は、17年11月に発売した「RV-EX1」にWi-Fiとスマートフォン対応をプラスしたモデル。専用アプリを使い、スケジュール予約やリモート操作の他、掃除履歴やWeb取扱説明書の閲覧、壁際や家具の脚周辺など重点的に掃除する「おこのみ設定」も可能だ。
Amazon Alexaにも対応する。現在はminimaruに表示されたエラーコードの意味を音声で教えてくれる機能のみだが、今後は音声操作への対応も予定している。
もう1つの新製品はBluetooth対応のIHクッキングヒーター「火加減マイスター HT-L350T」。専用アプリで300種類以上のレシピを検索し、火加減や加熱時間といった調理設定を本体に送信できる。通信手段にはBlueotoothを採用したのは「クッキングヒーターのように熱を扱う機器は安全面を考慮し、近くで操作する仕様にする。アップデートやレシピの追加はスマートフォンで行える」と説明している。
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