Google PayのSuica対応 一部ユーザーは新規登録しないと損をする?
Googleのモバイル決済サービス「Google Pay」で使えるサービスに、交通系電子マネー「Suica」が加わった。とはいえNFCを搭載した海外のSIMフリー端末などでSuicaが使えるようになるわけではなく、対応するのはもともとおサイフケータイ(FeliCa)を搭載している端末のみ。しかも、オートチャージ機能やSuica定期券を利用するには、これまで通りモバイルSuicaアプリが必要になるという。
しかし、Google PayのSuica対応でメリットも生まれている。クレジットカードを使った入金(チャージ)が、実質的にモバイルSuicaの年会費不要で可能になるのだ。
電子マネーとしてモバイルSuicaを活用するユーザーにメリットあり
現状のモバイルSuicaに入金(チャージ)するには、主に「クレジットカードでチャージ」「コンビニで現金チャージ」「銀行口座からチャージ」「携帯電話会社のキャリア決済でチャージ」(5月27日で終了)といった方法がある。
このうち、クレジットカードによるチャージ機能や定期券のひも付けを利用しない場合は、機能をSF(電子マネー)だけに絞り、年会費を不要とした「EasyモバイルSuica」というサービスを利用できる。
しかし、コンビニでチャージしたり、銀行決済でチャージしたりするのは少々手間がかかり、電子マネーの利便性を生かし切れないのではないだろうか。やはり便利なのは、どこでも素早くチャージできるクレジットカードを使った方法だ。それを使いたいがために、EasyモバイルSuicaから通常のモバイルSuicaに移行し、年会費1030円(税込)を納めている人も少なくないはずだ(JR東日本グループの発行する「ビューカード」なら、当面の間は年会費無料とされている)。
Suica定期券や新幹線の切符購入などを利用するユーザーは、いずれにせよ年会費が必要な通常のモバイルSuicaを使う必要があるのであまり気にすることはない。しかし、単に日常の決済手段としてモバイルSuicaを使っていた人は、今回のGoogle Pay対応によって、Google Payに登録したクレジットカードを使えば年会費不要でSuicaにチャージできるようになる。これは大変喜ばしいことだ。
そこで、そういった使い方をしていたユーザーたちはモバイルSuicaからクレジットカードのひも付けを解除してEasyモバイルSuicaの状態に戻し、年会費を節約しようと考えるはず。筆者もそう思ったうちの1人。しかし、いざ実行すると一筋縄ではいかなかった。
モバイルSuicaにクレジットカードを登録すると、空白状態にはできない
上で書いた経緯から、筆者もモバイルSuicaアプリでガラケー時代をほうふつとさせる古めかしいUIのページを進みながら会員メニューを開き、クレジットカード情報を削除してEasyモバイルSuicaに戻そうとしたのだが、そういったことができるという記述は見当たらない。
モバイルSuicaのWebサイトによると、一度でもクレジットカード情報を登録すると、別のクレジットカードに変更することはできても、削除する(空白にする)ことはできないという。つまり、モバイルSuicaから年会費不要のEasyモバイルSuicaに移行することはできない。筆者はGoogle PayのSuica対応が発表される前日にクレジットカードをひも付けて年会費を納めたばかり……なんてこった。
解決法としては、一度モバイルSuicaを退会してからEasyモバイルSuicaに新規登録し直す方法が案内されている。退会はモバイルSuicaアプリから行える。現時点でチャージされている残高は指定の銀行口座に払い戻しが受けられるが、手数料220円が掛かってしまう上に、口座に入金されるまで2週間から1カ月程度の時間がかかるようだ。
多少の手間と時間は掛かってしまうが、「モバイルSuicaを日常の決済手段に限って使っている」「クレジットカードでチャージしたいから年会費を払っていた」という人は、一度モバイルSuicaを退会して、EasyモバイルSuicaに登録し直すことをオススメしたい。
これまで「モバイルSuica」を使っていたユーザーにとって、Google PayアプリのSuica対応によって従来の体験が大きく変わるということはなく、「Google PayアプリでSuicaの残高管理ができるようになった」程度というのが実情かもしれない。しかし、こういった小さな一歩がモバイル決済回りの使い勝手向上につながることを期待したい。
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