第3回生活のたのしみ展
ペーパークラフトの鉄道模型「かみてつ」 紙の線路を紙の電車が走る
紙で作った線路の上を、紙で作った電車が走る――そんな鉄道模型のペーパークラフト「かみてつ」が、「第3回生活のたのしみ展」(6月11日まで、東京・恵比寿ガーデンプレイス)に出展されている。鉄道車両の動力ユニット(台車部分)や通電のための電池を除けば、車両も線路も全て紙でできている。なぜ、車両を乗せるだけで電車が動き出すのだろうか。
かみてつを動かす秘密は、線路を印刷しているインクにあるという。このインクは銀の粒子がたくさん含まれた「導電インク」で、印刷した部分に電池などをつなげば電流を流せるという。
かみてつに技術を提供するエレファンテックの杉本雅明副社長によれば、薄いフィルムに回路パターンなどを印刷して作り、PCのキーボードなどに採用されている「メンブレンスイッチ」と同じような技術を使っているという。「本物の銀が含まれているので、温泉地に持っていくと硫黄と反応して真っ黒になると思います」(杉本副社長)
かみてつを考案した八木澤優記さん(東京芸術大学デザイン科共創ルームディレクター)は「仕組みはとても簡単。気軽に楽しめる」と話す。鉄道模型好きという八木澤さんだが「鉄道模型はどんどんマニア向けになっている。もっと緩く楽しめるものがほしいと思ってかみてつを作った」という。
かみてつの作り方は簡単。線路を走らせる「街」の土台となるパーツなどを組み立てて線路を貼り付け、あとは飾り付け用のパーツを切り貼りするだけ。自分で好きな色に塗ったりシールを貼ったりもできる。
「家にあるもので拡張できるのが紙の良さ。くっつけるものも、のりやセロハンテープでいい。今販売しているものは円形だが、好きな形に切ってもいい。子どもでも自分の力で拡張できる」(八木澤さん)
かみてつは、普段ワークショップに参加した人にしか提供していなかったが、生活の楽しみ展ではワークショップに参加していなくても購入できる。価格は、かみてつのパーツ「CITY」「FOREST」「SKY」の3種類がそれぞれ3650円。動力ユニットと通電パーツのセットは別売りで3450円(いずれも税別)。
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