CloseBox
コンビニから消えゆく雑誌コーナー その理由は?
ITmedia NEWS編集部のあるビルの1階にはコンビニエンスストアがある。自分でバーコードをスキャンしてApple Watchで払えるセルフレジがあるので重宝しているのだが、今日店に入ったところ違和感にぶち当たった。
雑誌の棚が減っている。
このコンビニの雑誌棚はこれまで3つのブロックを占有していたのだが、そこが2ブロックになっている。そこを埋めているのはiTunesカードなどのプリペイドカードが吊るされた什器。そういえば自宅最寄りのコンビニも雑誌コーナーが縮小され、プリペイドカード棚に場所を奪われていた。
「雑誌コーナーは邪魔な存在なんですよ」
Apple系情報サイトとして世界的に知られているMACお宝鑑定団のDANBO会長はそう話す。
お宝はコンビニ情報にも強い。足でまわって新製品をチェックしており、そのおかげで「Appleがコンビニ進出」という大ネタも拾っている。
DANBOさんは3大コンビニチェーンの1つの幹部から、雑誌コーナーが縮んでいく理由を聞いたそうだ。
ちなみにその理由は、書籍・雑誌の電子化でも、アダルトコーナーのゾーニングでもない。
その骨子は、DANBOさんのMediumブログに掲載されている。
筆者がポッドキャストbackspace.fmでDANBOさんに聞いたものも公開している。
結論を言ってしまうと、iTunesカードなどのプリペイドカードがコンビニの売り上げを支える重要商品となっており、場所を取るくせにそれほど売れるわけではない雑誌・書籍よりも優先されるため。
なぜプリペイドカードが売れるかという理由の1つに、ソシャゲの「課金」があるようだ。ソシャゲユーザーはクレジットカード引き落としで買える人ばかりではない。さらに、iTunesカードは1枚あたりの金額が5万円まで設定できるバリアブルカードが登場したことにより売り上げが大きく伸長。1日で100万円を売り上げる店も出てくるくらいだという。同じだけの売り上げを雑誌で出すのは難しい。iTunesカードであれば、万引きの心配もない。
また、店のバックヤードが別の要素で圧迫されており、雑誌の置き場がなくなっている。Amazonとメルカリだ。Amazonはコンビニ受け取り、メルカリは荷受け。これらの荷物スペースが必要となるため、バックヤードを増やすか必要性の少ない棚を減らすか、コンビニは選択を迫られている。Amazonもメルカリも、その店で使えないとなるとさっさと別のコンビニに行き、2度と戻ってこないというから経営者も必死でフォローせざるを得ない。
顧客ニーズに従った容赦ない選択と集中。雑誌コーナーはその犠牲となり、もはや「邪魔者」として扱われているのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
CloseBox
24年前に創刊した雑誌MacUserの編集後記のコーナー名を流用。意味はウィンドウを閉じるボタン。主にApple関連コラム置き場として使います。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR