ZOZOの新たな一手は「体型データを勝手に推測」する新技術 前澤社長の狙いは
ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZO(ゾゾ)は10月31日、採寸用スーツ「ZOZOSUIT」を使うことなく、最適なサイズの服を提案する新技術を開発したと発表した。前澤友作社長は「ZOZOSUITを使わず、ビジネススーツすらフルオーダーで作れるのではないか」と期待を込める。
ZOZOSUITは、全身にドット状のマーカーを施し、スマートフォンのカメラで360度撮影することで着用者の体型を読み取る採寸用スーツ。ユーザーは計測したデータを基に、同社のプライベートブランド「ZOZO」などで適したサイズの商品を注文できる。
新技術は、これまでZOZOSUITでの計測時にユーザーが入力してきた身長・体重・性別などの基礎情報と、計測データ、ZOZOの商品に対する購入者のフィードバックなどのデータを使って機械学習を実施。ユーザーが「身長、体重などの基礎情報を入力すれば、体型データを勝手に推測できる」ようにしたという。
現時点でのZOZOSUIT配布枚数や、得られた学習データの量は非公開。「子どもや身体がとても大きい人など、特殊なサイズについてはまだ(機械学習用の)データが必要な可能性がある」としつつ、一般的なサイズなら「機械学習用のデータとしては十分な数が集まっている」と前澤社長は自信をみせる。
同社はすでに、プライベートブランドのデニムパンツやTシャツの販売に新技術を活用。一部の商品は、ユーザーが身長、体重、年代、性別の4点を入力するだけで適したサイズの商品を購入できるようになっているという。「新技術の精度が高まれば適用アイテムは広がる」と前澤社長は見込む。
新技術を通じ、ZOZOSUITの配布コストを削減する狙いもある。「当初は600~1000万枚のZOZOSUITを配布するため、約70億円の予算を見積もっていたが、(新技術によって)今期中でも最大300万枚程度の配布にとどまり、コストは最大でも40億円しか掛からない。30億円の削減が見込める」(前澤社長)
一方、ZOZOSUITを完全廃止する予定はないという。新技術で推定できるのは日本人の体型のみで、海外ユーザーには引き続きZOZOSUITを中心にサービスを提供していく考えだ。
「今後は、海外ユーザーの体型を知るためのサンプルデータの収集にZOZOSUITを活用したい。新技術のベースとなるのは計測データだ。テーラーが測ったものに極めて近しい計測データを教師データにしなければならない。まだまだZOZOSUITは使い続ける」(前澤社長)
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