「多すぎる」 全73種類「刀剣乱舞」歩数計に注文殺到 工場に“通い詰めた”開発担当者の意地(1/2 ページ)
タニタが発売した、オンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」とコラボレーションした歩数計の売れ行きが好調だ。11月から予約を受け付けたところ、同社が想定していた2倍以上の注文が集まったという。
刀を擬人化したキャラクター「刀剣男士」をイメージしたデザインが特徴。数人のキャラを選抜するという“ありがちなラインアップ”ではなく、ゲームに登場する73振り(9月時点)を全てそろえた。ネット上では「好きなキャラが多すぎて選べない」という声も目立った。
「人気のキャラクターのものだと1種類で数千個の注文があった」とうれしい悲鳴を上げているのは、プロジェクトを担当する久保彬子さん(タニタ 新事業企画推進部)。「注文した人の半数近くが複数個を買っている」(久保さん)という。「刀剣乱舞-ONLINE-歩数計」の制作の舞台裏を聞いた。
「なぜ、私の推しキャラがいないの?」と思われないように
きっかけはTwitterだった。久保さんによれば、タニタの公式Twitterアカウントに対し、刀剣乱舞とコラボした歩数計を商品化してほしいという要望が多数寄せられたことが始まりだった。
刀剣乱舞は、歴史に名だたる名刀を擬人化した刀剣男士を育成するゲームだ(DMM GAMESとニトロプラスが展開)。このゲームを入り口として、刀剣に興味を持った女性ファンが増え、作中に登場する刀剣が所蔵される博物館に足を運ぶ「刀剣鑑賞」もブームに。京都では、東映太秦映画村などを巡る「刀剣乱舞-ONLINE- 京の軌跡スタンプラリー」も行われている。
久保さんは、こうした“歩く”イベントがあることも踏まえ、「歩数計と親和性が高い」と考えた。歩数計を比較的使う機会が少ない、20~30代の女性をターゲットに、刀剣乱舞とのコラボを決めた。
目標は「ファン全員のニーズに応える」ことだった。「なぜ、私の推しキャラ(好きなキャラ)がいないのだろう」と思われないように、73振りのデザインをそろえた。
タニタが秋田県に構える工場では、多品種少量生産に対応する生産ラインの整備を進めている。「自分のペットの写真が入った製品を作るなど、個々のニーズに応えたいという思いがある。いますぐには難しいが、そうした要望に応える体制を整えている」(久保さん)。このような準備を進めていたため、73振りの商品化が可能だったという。
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