「ハッタリだけでボロ儲け」 “恥ずかしい写真”で恐喝、セクストーションスパムの手口(3/3 ページ)
ランサムウェアなど他のマルウェアと組み合わせたり、世界中で流出しているさまざまな個人情報を悪用したりする恐れも考えられるそうです。例えば、「あなたの年金番号が流出しています、変更のために金銭を送ってください」といった具合に他の情報が悪用されれば、信じて金銭を支払ってしまう人がいてもおかしくはありません。
大沼氏は対策の1つとして金銭の流れに注目し、「メール本文に送金先として記されたBTC情報をスパム判定に利用してみてはどうだろうか」とカンファレンスに参加したセキュリティリサーチャーらに提案しました。試しにいくつかのBTCアドレスを収集し、パターンマッチングに利用するYaraルール(マルウェアを検知するプログラム)を作成してみたところ、サンプルに対し70%以上を検知できたそうです。大沼氏は「工夫次第で検知率の向上が見込めるのではないか」と述べ、早期の情報共有を通じてこの種の恐喝を防げるのではないかと呼び掛けていました。
今回の講演で取り上げられたスパムメールは、「PCにマルウェアを感染させ、性的な画像を収集した」と脅すものでしたが、この先、スマートスピーカーや監視カメラといったIoT(Internet of Things)機器が広く普及すれば、それらもまた同様に恐喝のネタとして使われる可能性もあるでしょう。IoTが家庭や日常生活に密着すればするほど、それを盗み見られたときの心理的ダメージは大きくなります。
まずは、こんな風に人の心理につけ込む卑劣な手口があることを知り、もしそうしたメールを受け取ったとしても条件反射的に行動しないよう、一呼吸置いて考えることが大切です。また、PCはもちろん他の機器についても、認証やソフトウェアのアップデートといった基本的な対策を常日頃から実施することも、スパムメールを受け取ってもうろたえずに済む自信の一つになるでしょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
VTuber「兎田ぺこら」グッズにSNSで風評被害→示談成立 「保護者同伴で謝罪などがあったため」
-
3
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
4
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
5
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
6
Anthropic、独自の“創薬活動”に着手 社員1人のバイオ企業を買収、小児難病の治療薬研究を進める
-
7
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
10
「対策を後回しにしたサーバが軒並み狙われている」 相次ぐ不正アクセスにラックCTOが警鐘
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR