ソフトバンクG、苦境WeWorkに約1兆円の支援 過半数の議決権は持たず関連会社化
ソフトバンクグループ(SBG)は10月23日、出資先でコワーキングスペース「WeWork」を運営するThe We Company(We社)に計約95億ドル(約1兆308億円)の金融支援を行うと発表した。
内訳は、新規の出資が約50億ドル(約5426億円)、We社の既存株主を対象とした株式公開買い付けが最大約30億ドル(約3255億円)、2020年4月に予定していた出資の前倒し分が約15億ドル(約1627億円)。
SBGのWe社株式に対する経済的持分比率は最大80%になる予定だが、SBGは過半数の議決権を保有せず、We社を支配しない。そのため同社はSBGの子会社ではなく関連会社となる予定。
取引完了後は、SBGのマルセロ・クラウレ副社長がWe社取締役会のエグゼクティブ・チェアマン(議長)に就く。We社創業者のアダム・ニューマン氏はオブザーバーとして参加し、同氏が持つ議決権は取締役会に委ねられる。
We社は8月に米証券取引委員会にIPO(新規株式公開)を申請したが、公開したIPO申請文書によって、19年上半期に約9億400万ドル(979億円)の純損失を計上していることが発覚。これを機に、企業構造の問題点やニューマン氏の薬物使用疑惑なども取り沙汰され、同氏は9月24日にCEOを辞任。We社はIPO申請を9月30日に撤回した。
We社の共同CEO、アーティ・ミンソン氏とセバスチャン・ガニングハム氏は「今回調達した資金は、メンバーやビルオーナーにとって最適なパートナーになるという目標を実現するのに十分な財源となると同時に、株主や従業員に成長と資本リターンをもたらす基盤となる」とコメント。
SBGの孫正義社長は「We社が直面したように、世界をリードするテクノロジーの革新者が成長の過程で困難を経験することは珍しいことではない。同社に対するわれわれの確信は変わらず、大規模な資本注入とオペレーションのサポートを提供し、コミットを強化する」とコメントしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
2
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO、PCのバックアップと電源オフ呼びかけ VPS利用者に きょう正午の攻撃予告受け
-
5
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
6
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
7
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
8
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
9
「若手はAI使うな」は“老害”なのか? 新人教育で「AI禁止」した企業の1年後
-
10
政府、サイバー攻撃の「緊急対策パッケージ」来週中に策定へ 高市首相がサイバー閣僚会議の初会合で指示
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR