今、あらためてPS5の姿を想像してみる CPUとGPUはどうなる編(4/5 ページ)
19年夏、AMDはNAVI世代/RDNAアーキテクチャ採用の新GPU、Radeon RX 5000シリーズを発表したものの、件のリアルタイムレイトレーシングには対応してこなかった。一連のPS5予告情報の「PS5はNAVI世代/RDNAアーキテクチャベースのGPU採用」「リアルタイムレイトレーシング技術採用」という2つの情報は「互いに結びつかないもの」としていまだに「すっきりしないPS5にまつわる謎」となっている。
PS5のGPU性能の予測は、情報がないので難しいが、「8Kに対応する」というヒントから妄想を膨らませてみよう。
標準PS4のGPU性能は1.84 TFLOPSで、当時はフルHD描画/60fpsへの完全対応がアピールポイントの1つでもあった。PS3もフルHD/60fps対応だったが、グラフィックスヘビーなゲームはほとんど720p前後か、それ以下からのアップスケール表示だった。このPS4の1.84TFLOPSを基準に考えると、4倍の解像度になる4Kレンダリングには、単純計算で7.36 TFLOPS(1.84TFLOPS×4倍)が必要になる。
しかし、4K対応とうたわれて16年に登場したPS4 ProのGPU性能は4.2 TFLOPSで、7.36 TFLOPSの57%程度の性能だった。結局、PS4 Proでは、4Kフレームを“すきっ歯”状にフルHDの2倍相当のピクセル数で描画したフレームを、ポストエフェクトで4K解像度に成形するチェッカーボードレンダリング法を採用して4K対応を果たしていた。つまり、リアル4Kレンダリングをものにしてはいなかった。おそらく、PS4 Proで疑似4K描画対応止まりだったGPU性能が、PS5ではリアル4K描画対応にはなることだろう。すると、7.36TFLOPS以上になることは間違いないと思われる。
問題は「8K対応」をどこまで信じるかだが、「プレイステーション 4 Pro」の時と同じで、チェッカーボードレンダリングなどを使ったり、あるいは最近のゲームグラフィックスで採用が進むVariable Rate Shading(VRS:不均等解像度シェーディング)技術などを活用することで、疑似8K対応となるのではないか、と筆者は考えている。もし、リアル8K描画に対応するとすると、「フルHD:1.84TFLOPS」の4×4の16倍、29.44TFLOPSの性能が必要になるが、これは現行PC向けウルトラハイエンドGPU性能をはるかに凌駕(りょうが)してしまうのであり得ない。
この29.44TFLOPSの半分前後の14TFLOPSあたりが予想範囲の最高値なので、実際には「7.36TFLOPS以上、14TFLOPS以下」の範囲に収まるのではないだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR