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ワイヤーで手指引っ張り、バーチャル物体の感触再現 カーネギーメロン大学、「Wireality」開発

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このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 カーネギーメロン大学の研究チームが開発した「Wireality」は、肩から伸びるワイヤーを手首や指に結び付けて力覚(フォース)フィードバックを起こすことでバーチャル空間内のオブジェクトを触った感触を再現する、モジュール式ウェアラブルデバイスだ。

photo バーチャルオブジェクトの触覚をWirealityで再現している様子

 装置を肩の上に固定し、そこから伸びるワイヤーを手や手首に取り付けて使う。装置内には数本のリールが並び、ワイヤーを個別にコントロールして指や手にブレーキをかけ、力覚フィードバックを生成する。そして、Leap Motionでハンドトラッキングした情報と連動し、バーチャル空間内のオブジェクトとの接触時にワイヤーを制御して触覚をシミュレートする。

 肩に装着するリールは、ソレノイド付きのラチェットギア、スプールなどで構成。ワイヤーは軽量で丈夫なスチールケーブルで、指先に5本、手のひらに1本、手首に1本の計7本を用いる。着用者の肩から半径83cmが可動範囲。手に装着するパーツは快適さを重視し、手袋ではなくフィンガーキャップや面ファスナーストラップを使用する。プロトタイプの総重量は273g。

photo Wirealityのプロトタイプ

 この装置を用いることで、さまざまなバーチャル空間内のオブジェクトを触覚付きで操作できるようになる。例えば、壁や手すりなどの単純なオブジェクトから、ライオンの彫刻などの複雑なオブジェクトまで。バーチャルキャラクターと握手したり、肩に触れたりもできる。

photo (A)壁(B)手すり(C)ブロック(D)消火器
photo (A)ソファ(B)スピーカー(C)ライオンの彫刻(D)車
photo (A)タッチスクリーン(B)ボタン(C)レバー(D)ピアノ
photo (A)キャラクターとのハイタッチ(B)肩をなでる(C)握手(D)顔に触れる
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この記事の著者

山下裕毅
山下裕毅

2014年から幅広い分野の研究論文をピックアップして解説しているメディア「Seamless」(シームレス)を主宰している。

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