Innovative Tech

煙、水、炎の静止画からアニメーションを自動生成 Facebookなどが開発

Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 ワシントン大学とFacebookによる米研究チームが開発した「Animating Pictures with Eulerian Motion Fields」は、煙、水、雲、炎などの流体を撮影した写真をアニメーションビデオに変換するシステムだ。水は流れ、煙は立ちのぼり、炎が燃えるといった連続的な流体運動のループ映像を自動生成する。

photo 1枚の流体が写る静止画像(a)を入力に、推定した流体の動き(b)から、適切なループ映像(c)を生成する
photo 煙、炎、雲、水といった流体の動きを再現する

 システムは、1枚の流体画像を入力すると、画像から画像へスタイル変換するI2I変換(image-to-image translation)ネットワークで流体の動きを推定。その情報を基に適切なテクスチャを合成してフレームを埋めていく。最後に、シームレスなループ映像を生成するため、動画が常に同じフレームで始まり、同じフレームで終わる技術を導入し不自然さを軽減した映像に仕上げる。

photo システムのアーキテクチャ

 これまでの手法とは違い、あるフレームから次のフレームへの粒子の動きをオイラー積分を介してシミュレーションしている。深層学習ネットワークは、オンライン上の流体動画データセットから抽出した画像とその動きのペアで訓練している。

 システムの精度を確かめるデモでは、水が流れる滝、煙が立ちのぼる汽車、湖の波紋、燃える炎、山火事の煙などの、違和感が少ない自然なループ映像を示した。その様子は動画で確認できる。

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この記事の著者

山下裕毅
山下裕毅

2014年から幅広い分野の研究論文をピックアップして解説しているメディア「Seamless」(シームレス)を主宰している。

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