Innovative Tech
ピアノの演奏動画から楽譜を自動作成 ディープラーニングで 京大が技術開発
Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
京都大学の研究チームが開発した「Non-Local Musical Statistics as Guides for Audio-to-Score Piano Transcription」は、Web上のピアノ演奏動画の音声データから楽譜を作成する、深層学習(ディープラーニング)を用いた自動変換システムだ。
システムは、3段階で構成される。1段階目は、入力された動画の音の信号に対してMIDIシーケンスを深層学習ネットワークで推定(Multipitch detection)する。ピッチ解析用とベロシティ推定用のネットワークを別々で学習し、その出力を組み合わせてMIDIシーケンスを合成する。2段階目は、MIDIシーケンスのオンセット/オフセット時刻をクォンタイズし、拍単位で表現(Rhythm quantization)。3段階目は、クォンタイズされたMIDIシーケンスをMusicXMLファイルに変換する(Score typesetting)。
このままでも音符レベルでは高い再現性を達成しているものの、全体の音楽特性(テンポや拍子の誤認、小節線の位置)を誤って推定するケースが見つかった。そこで、この出力結果から、全体の音楽特性を推定するための後処理手法を新たに構築した。
これにより全体の音楽特性が改善され、精度が向上したという、Web上で公開されているピアノ演奏動画の音声データから楽譜を生成するタスクにおいて、実用レベルの出力結果を実証したとしている。
プロジェクトページでは、実際にYouTube動画から作成した楽譜のサンプルを複数公開しており、出力結果を確認できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
相次ぐ不正アクセス受け、古川デジタル相がコメント 国民に3つのサイバー対策呼び掛け
-
2
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
3
Adobeツールの代替に? オープンソースの無料クリエイティブソフト「Crafting Apps」公開
-
4
シチズン時計、委託先への不正アクセスで約10万人分の個人情報漏えいか 大和証券と同じサービスが原因に
-
5
不正アクセスなぜ急増 原因はAIか、それとも…… 専門家の見解は
-
6
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
7
App Storeでのアプリ配信に「iPhone Duo」用のスクショが必須に Appleが27年4月から
-
8
デンマークで住民登録簿に不正アクセス 880万人分の個人番号など流出 政府「極めて深刻」
-
9
大和証券、22万件情報漏えいか 顧客約11万人の口座番号も
-
10
JR東のコード決済「テッペイ」10月20日開始 上限30万円まで決済可能に
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR