折りたためる「ThinkPad X1 Fold」に新型 シャープ製パネル採用 54万2300円から(2/2 ページ)
パネルはなんとシャープ製!
要のフォダブルOLEDパネルは、シャープのパネル部門が分社化して設立されたシャープディスプレイテクノロジー(SDTC)製。マルチタッチに対応し、解像度は2560×2024ドット。輝度は600ニトと高くHDR表示に対応する。付属のスタンドで、横置きだけでなく縦置きも可能だ。
フォダブルパネルは、完全に折りたたむことができないため、ヒンジ部分にマージンを確保する必要がある。初代モデルは、このマージンを確保するために「U字曲げ」構造を取っており、マージン部分をワイヤレスキーボードの収納スペースとして活用していた。
新型では、本体をピッタリ折り畳めるようマージンを最小にする「雫型曲げ」を実現。フォダブルPCにありがちな本体の厚みを抑えた。なお、初代モデルでディスプレ内に収納していたキーボードは天板部分にマグネットで固定できる。
フォダブルデバイスは、こうした技術的難易度が高いことからパーツメーカーとセットメーカーで技術的なすり合わせが必要となる。新型の雫型曲げは、SDTCの開発拠点が堺、多気、亀山にあり、レノボが構える大和研究所(横浜)と地理的に近く、担当者どうしが頻度高く調整できたことで実現したという。
SDTCは、PC向けの液晶パネル生産で培ってきた中型向けバックプレーン技術、2004年に研究開発を始め、2018年からスマートフォン向けに生産している高精細OLEDパネル技術を持つ他、NHKと共同で30インチのローラブルディスプレイを開発したり、フォダブル/フレキシブルパネルの試作をこれまで手掛けており、フレキシブルOLEDパネルを構成する要素技術を培ってきたという。
フォダブルOLEDパネルは海外勢が大幅に先行しており、初代モデルではLG製のパネルを採用していた他、サムスンも「Galaxy Z Fold」などで自社製のフォダブルOLEDパネルを採用。すでに第4世代目が発表されており熟成を進めている。ディスプレイ大手の中国BOEもフレキシブルパネルを供給しており、すでにASUSの「Zenbook 17 Fold」などで採用されている。
シャープを選定した理由として、レノボ・ジャパン執行役員常務で大和研究所のトップを務める塚本泰通氏は「詳しいことは言えないが」としつつ、「パネルの選定には、サイズや狭額縁、消費電力など、さまざまなファクターがある。パネルごとに特徴があり、今回の製品にあったものを選定した」と説明している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR