“サイバー傭兵”によるiPhoneスパイウェア「KingsPawn」についてMicrosoftとCitizen Labが解説
米Microsoftは4月11日(現地時間)、カナダのトロント大学のセキュリティ研究所Citizen Labと共同で、既に被害が出ているとするiOSマルウェア「KingsPawn」について報告した。
このマルウェアは、イスラエルに拠点を置く民間企業QuaDreamが開発し、「REIGN」というプラットフォームの一部として複数の国家政府に販売しているという。
KingsPawnは主にiOS 14搭載のiPhoneをターゲットとする、いわゆるゼロデイのスパイウェア。iPhoneの「カレンダー」の招待状を悪用して配信された。この招待状は過去のイベントのもので、通知が表示されないようになっている。
感染すると、ユーザーが気づかないうちに周囲の音(会話)を録音したり、メッセージを読み取ったり、通話を記録したり、位置情報を追跡し、オペレータにデータを送る。
QuaDreamについて、Microsoftは「サイバー傭兵」あるいは「PSOA」(Private Sector Offensive Actor、民間の攻撃社)と呼ぶ。マルウェア「Pegasus」を販売しているとされたNSO Groupと同様の企業だ。
既に北米のジャーナリスト、政治家、NGO職員など少なくとも5人のiPhoneに仕掛けられていたことを確認したという。この他、中央アジア、東南アジア、ヨーロッパ、中東、ブルガリア、チェコ、ハンガリー、ガーナ、イスラエル、メキシコ、ルーマニア、シンガポール、アラブ首長国連邦、ウズベキスタンでも確認したとしている。
米Appleは英Guardianなどへの声明文で、QuaDreamのエクスプロイトが2021年以降に使われた形跡はないと語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
2
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
GMO、PCのバックアップと電源オフ呼びかけ VPS利用者に きょう正午の攻撃予告受け
-
5
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
6
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
7
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
8
Apple、「iPad mini」を大幅刷新 8.5インチOLEDとA20 Pro搭載、防水にも対応 11万9800円から
-
9
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
10
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR