セメダイン100周年、時代を先取りしすぎた「導電性接着剤」の悲劇とその後
セメダインは9月4日、創立100周年を記念した特設サイトを公開した。画期的な技術や製品をいくつも生み出してきた同社だが、中には先進的すぎて売れなかった商品も存在する。特設サイトではその1つ、1974年頃に発売した「フィルム状導電性接着剤:U-121CWP」を紹介している。
通常の接着剤は電気絶縁性だが、接着剤の材料(樹脂など)に銀粉など金属粒子を混ぜて電気を通すようにしたのが導電性接着剤。電子機器では、はんだの代わりに熱を加えてはいけない場所を接合したり、逆に熱が加わっても熔解しない接着手段として使われる。
現在ではさまざまな用途のものがあり、電子機器の小型化に果たした役割も大きいとされる導電性接着剤。しかし1974年ごろの電機業界はまだ「真空管やトランジスターが主力」で、導電性接着剤の販売を命じられた同社の営業員や顧客の技術者たちはどこで使うのか分からず混乱したという。
「結局、具体的な用途が見つからずに廃止となってしまいました」。
もちろん導電性の接着剤は電子機器の進化に伴って後に復活。2016年には独自の導電性ペーストを開発し、布にLEDを直接貼り付けて光らせる「着るセメダイン」をイベントで披露している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
10
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR