OpenAI、退社したライケ氏のAGI警鐘に応じるも具体策は明示せず
米OpenAIのグレッグ・ブロックマン社長は5月18日(現地時間)、前日にヤン・ライケ氏が退社報告の中で同社がAIの安全性を軽視していると警鐘を鳴らしたことについて説明する長文ポストを、サム・アルトマンCEOとの共同署名付きでXで公開した。
ライケ氏の退職により生じた疑問への対応として、OpenAIの全体的な戦略について説明するとしている。
ライケ氏は、人間よりもはるかに賢いAI「Superintelligence」(超知能)の制御を目指して昨年結成されたSuperalignmentチームの共同トップだった(もう1人のトップだったチーフサイエンティストのイリヤ・サツケバー氏は14日に退社している)が、OpenAIの幹部チームが「安全性を輝かしい製品の開発より後回しに」しており、その方針に同意できなかったため退社すると説明した。
ブロックマン氏は長文ポストでOpenAIによるAGI対策として、「拡張性のある監視ソリューション」や「密接なフィードバックループ」「厳格なテスト」などという言葉を使っているが、具体的な詳細はない。
米Wiredは17日、Superalignmentチームのほとんどのメンバーが解雇または退社し、チームは消滅したと報じている。同メディアによると、このチームが担っていた役割は、AIモデルの微調整を担当するチームの共同リーダー、ジョン・シュルマン氏が主導するという。
サツケバー氏もライケ氏も、OpenAIを去りつつも同社がAGIへの道を正しく歩むことを期待するとしている。
米Voxは17日、OpenAIを辞めていく元従業員がOpenAIの方針に直接的に抗議しない「非常に明確な理由があることが分かった」という。退社時に署名する必要がある退職合意書で生涯にわたって元雇用主を批判することが禁じられており、この合意書への署名を拒否した場合、在職中に獲得したストックオプションなどのすべての既得権を失うという条項があるのだ。
アルトマン氏はブロックマン氏の投稿の数時間後、この報道についてポストした。「誰かの既得権益を奪い返したことは一度もない」し、退職合意書にこのような条項があったことは「知らなかったが、知っておくべきだった」と語った。退職合意書は改定中という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR