Cloudflare、AIボットからウェブサイトを守る新機能を発表
インターネットセキュリティ企業の米Cloudflareは7月3日(現地時間)、AIによるWebサイトのスクレイピング(データの自動収集)を防ぐ新機能を発表した。この機能により、Webサイト運営者は簡単な操作でAIボットからサイトを守ることができるようになるとしている。
近年、米OpenAIの「ChatGPT」などの生成AIの登場により、AIの学習に使用されるデータの需要が急増している。そのため、多くのAI企業がインターネット上の情報を大規模に収集しようとしている。
従来、Webサイト運営者はrobots.txtというファイルを使用して、検索エンジンのクローラーなどのボットにサイトのどの部分にアクセスしてよいかを指示していた。
だが、この方法には限界があるとCloudflareは説明する。例えば、robots.txtは「紳士協定」のようなもので、悪意のあるボットは無視する可能性がある。また、ボットは簡単にユーザーエージェントを偽装できるため、正体を隠すことができる。
Cloudflareの新機能「AI Scrapers and Crawlers」は、グローバルな機械学習モデルを使用して、偽装したボットも検出できるという。顧客はダッシュボード上のトグルスイッチを有効にするだけで利用可能だ。無料プランを含む、すべての顧客が利用できる。
機能を有効にしておくと、新しいAIボットが発見されるごとに自動的にブロックリストに追加される。
Cloudflareは、1秒間に平均5700万件以上のリクエストを処理する巨大なネットワークを持っており、この膨大なデータを活用して、AIボットの行動パターンを学習し、高精度で検出する。例えば、ユーザーエージェントを偽装してブラウザのふりをしているボットでも、その他の特徴から「ボットらしさ」をスコア化し、30点以下のスコアのアクセスを自動的にブロックする。
Cloudflareは、この機能を継続的に改善していく方針。また、不正なAIボットの報告システムも用意し、ユーザーからのフィードバックを積極的に受け付けているとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
7
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
8
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR