App Storeの審査が突如通らず──DMM傘下のスマホゲームでトラブル 「リリースから実装済みの全イラストが修正対象に」
バージョンアップしたらApp Storeの審査が通らなくなった──DMM.com傘下で、ゲームプラットフォーム「DMM GAMES」を運営するEXNOA(東京都港区)は9月5日、配信中のスマートフォン向けゲーム「ティンクルスターナイツ」(iOS、Android、PC)を巡ってそんな声明を発表した。同作はこれまでもiOSで提供を続けていたが、8月から突如コンテンツの追加を停止する事態に。一体何があったのか。
同作は、2023年7月から提供中のスマホ向けRPG。ティンクルスターナイツは全年齢向けゲームとしてiOSやAndroidでリリースしており、成人向け要素を追加した「ティンクルスターナイツX」も、EXNOAが提供するゲームプラットフォーム「FANZA GAMES」で配信している。
ティンクルスターナイツは8月22日、新要素を追加するためにメンテンナンスを実施。Androidなどのプラットフォームでは無事終了したが、iOS版のみ「アプリ審査に時間を要している」とし延長していた。しかし審査は通らず、アップデートが反映されていない現行バージョンのまま、不完全な状態のままでメンテナンスは終了となった。
その後もiOS版では一部機能制限をした状態でサービスを続けていたが、運営チームは9月5日、この件について声明を発表。それによると、新バージョンで実装予定だった一部イラストやアニメーションなどのアセットについて、App Store側から問題の指摘を受けたため、審査を通過できなかったという。
運営チームでは早期解決のため、審査側との協議を繰り返し、該当データの修正や対応策も追加し、アプリを再提出。しかし、リリース当初の23年から登場しているキャラクターを含めた全てのイラストやアニメーションが修正対象となる可能性のある指摘を受けた。運営チームでは現在、修正が確実に必要な箇所から対応を進めているが、時間がかかっているとしている。
「段階を分け提出し、最速で今月下旬の審査全提出を予定しているが、審査次第で通過までさらに時間がかかる可能性もある状態。こちらが現在~今後にかけて、iOS版対応の時間をもらっている経緯と理由になる」(運営チーム)
この影響で新規機能を追加できないため、iOS版の正式な挙動を担保できず、旧バージョンでの再開となった。ゲーム内イベントについても、Android版などと差が生じる結果となったが、事前告知済みである点などを鑑みて開催に踏み切ったという。「運営側の力だけでは、全てのユーザーに最善の状態で楽しんでもらうことが非常に困難になっている。平等に楽しんでいただけないことは、運営側でも大変心苦しく、心よりおわびを申し上げる」(運営チーム)
運営チームではこのような状況を説明した上で、iOS版ユーザーでも利用できるクラウド上で動作する形態「SPクラウド版」を案内。遅延などを生じる場合があるが、新機能を利用できるため、代行手段として検討してほしいと案内している。今後も状況が変わり次第、告知すると予定だ。
運営チームは「最高の形の楽しさを届けていきたいと運営と開発を続けているが、今回こう言った形で信用を喪失してしまったことを心よりおわびする」と謝罪。再発防止策として「一層身を引き締めた運営体制の見直しと強化を行い、また、iOS審査側と連携を密にし、より円滑な審査環境を整理、より良いサービスの提供に努める」と述べた。
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