トヨタ系基金、ネコ型ロボットの実証実験 ドライバーの「運転を評価されたくない」和らげ交通安全促せるか
トヨタ自動車が立ち上げた、移動課題解決に関する活動を助成するトヨタ・モビリティ基金は1月26日、車内にネコ型ロボットを同席させることで、ドライバーの安全運転意識を高める実証実験を実施したと発表した。ドライバーにとって抵抗感のない形で運転を評価・記録し、安全性を高める試みの一環という。
同基金は2022年からデンソーや東京海上日動火災保険と共同で、AIやドライブレコーダーなどを活用し、運転の安全性を高める実証実験を行ってきた。過去の実験では、ドライバーが自身の運転を客観的に知ることで、運転の癖や習慣がある程度改善されることを確認。一方、運転を評価されたり、映像を記録されたりすることに対するドライバー側の抵抗感が課題になっていた。
そこで運転を直接評価しスコア化するのではなく、間接的に評価することで抵抗感を和らげるアプローチに着目。守りたくなるような存在が、リスクのある運転に反応して望ましくないアクションを取ることで、丁寧な運転を促せるか検証した。
今回の実験では、守りたくなる存在として、普段は寝息を立てて眠っているものの、危険運転を検知すると目を覚まして鳴き声を発するネコ型ロボット「ドラにゃむ」を製作。運転に同席させることで、丁寧な運転を促せるか検証した。
実験はスタートアップ企業のquantum(東京都港区)と共同で、2025年11月から12月に実施。65歳以上の高齢ドライバー7人と、20~30代のドライバー5人にドラにゃむを利用してもらい、感想をヒアリングした。結果、高齢ドライバーからは「横に誰かが乗っている感覚があった」「いつもより丁寧に運転した」といったコメントが得られた。若いドライバーからも「運転への集中が高まった」などの反応があったという。
同基金は今回の実験結果や得られたコメントを基にドラにゃむの改良を進める方針。同様のアイデアがもたらす可能性についても検証を進めるとしている。
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