「Wikipediaガチャ」引いてみた 「端島」と「ティーパーティー運動」のバトルというカオス
個人開発者のharusugiさん(@harusugi5)が開発した「Wikipediaガチャ」がXなどのSNSで話題だ。その名の通り、世界最大のオンライン百科事典「Wikipedia」をトレーディングカードゲーム風のカードにするというWebアプリで、ちゃんと対戦もできるという。
Wikipediaガチャは、「ポケポケ」(Pokemon Trading Card Game Pocket)などのカードゲームアプリと同様、最初にカードが入ったパッケージを開くという点がガチャ要素だ。どんなカードが出てくるかは誰にも予想できない。なにしろWikipediaには日本語だけで148万6000以上の記事があるのだ(2026年1月時点)。
1つのパッケージから出てくるカードは5枚。それぞれ「C(コモン)」「UR(ウルトラレア)」といったレアリティーが設定されていて、攻撃力、守備力と簡単な説明も。Wikipediaから取ってきた画像が入っている場合もある。ただし説明はWikipediaの内容そのままなので、知識にはなってもバトルのヒントにはならない。
出てきたカードは、「白神こだま酵母」「端島 (長崎県)」「柳亭痴楽」「金山区(上海市)」「ヒサギ」というラインアップ。開発者のharusugiさんは、Xで「びっくりするくらいコモンばっかり出ます」と書いていたので、1回めでURの「端島(長崎県)」が出たのはラッキーかもしれない(残り4枚は全部コモンだけど)。そして、説明を見て長崎県の端島の通称が「軍艦島」であることを知った。やはりWikipediaは知識の集合体だ。
これまでに集めたカードは「図鑑」メニューで参照できる他、「バトル」メニューで対戦も可能だ。対戦は“編集合戦”ならぬターン制バトル。ただしオートで勝手に進むのでユーザーは見ているだけでいい。試しに「端島(長崎県)」を使って対戦したところ、コモンの「三遊亭圓駒」に12ターンでKO勝利した。
対戦相手のレアリティーを指定できるので、2度目は同じURを指定したところ、30ターンの激闘の末、惜しくも判定で「ティーパーティー運動」に敗れた。ちなみにティーパーティー運動とは、09年からアメリカ合衆国で始まった保守派のポピュリスト運動のこと。軍艦島とポピュリスト運動のバトルなど、他ではまずお目にかかれない。
カードで遊んで、知識も増えるかもしれないWikipediaガチャ。バトルには今後「ストーリーモード(連戦)」の追加も予定していて、さらにカオスになりそうだ。
なお、一部でWikipediaへの負荷増大を懸念する声もあったが、harusugiさんの投稿によると「誰も引いたことのないカードの場合だけ画像をwikipediaに取りに行ってます(日本語版はもうほぼ通信してないはず)」とのこと。Wikipediaガチャの動作が重いのは、単純に利用者数にサーバの処理能力が見合っていないだけのようだ。
本家Wikipediaは、2001年にジミー・ウェールズ氏とラリー・サンガー氏によって「誰もが自由に情報を書き、参照できる百科事典」として始まった世界最大のオンライン百科事典。開設25周年を迎えた現在では、300以上の言語で約6500万件の項目を擁するグローバルなナレッジベースへと発展している。
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