カスハラ抑止へ、小田急の駅員にウェアラブルカメラ トラブル時などに装着
小田急電鉄は4月16日から、小田急線全70駅の駅係員にウェアラブルカメラを導入する。いわゆる「カスタマーハラスメント」発生時などに胸部に着用。状況を録画し、事実に基づいた対応につなげる。録画の明示による抑止効果も狙い、乗客と駅係員それぞれの安全確保を目指す。
録画機能、音声・映像のリアルタイム伝送機能などを備えた警備用ウェアラブルカメラ「LINKFLOW P3000」(韓国LINKFLOW製)を各駅に1~3台、合計90台を配備する。
駅員は、カスハラを含むトラブル発生時や駅構内の巡回時など、定められた場面に限り、制服の胸部にクリップかストラップで装着。録画する際は、録画中であることが分かる状態で運用する。
カメラには約50時間分の録画データを保存でき、超過分は古いデータから順次消去される。録画データは駅長管理のもと保管し、定められた目的以外には使用しない。
カメラ使用時には、ALSOKへ瞬時に通報できる「ALSOK非常ペンダント」も併せて携行し、援助が必要な事態に迅速に対応する。
同社では、駅員への暴力・暴言を含むカスハラの発生件数が増加傾向にあるという。「駅員の安全を脅かすだけでなく、周囲の顧客に本来提供するべきサービスの提供に支障をきたす事態にもつながる」とし、ウェアラブルカメラの導入を決めた。
2025年8月に世田谷代田駅で試行し、即時起動や装着時の安定性などを検証して機器を選定。2026年3月にも試行期間を設け、その結果を踏まえて本運用を始めることにした。
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