政府、ラピダスに6315億円の追加支援発表 2027年の先端半導体量産化へアクセル
赤沢亮正経済産業相は4月11日、先端半導体の国産化を目指すラピダスに対し、2026年度の研究開発委託費として6315億円の追加支援をすると発表した。北海道千歳市の同社工場で行われた新施設の開所式で明らかにした。戦略分野として半導体を最重要視する高市早苗政権のもと、目標とする2027年度後半の量産化に向けて一段とアクセルを踏み込む。
累計で2兆3540億円
2026年3月の外部有識者会議で追加支援の承認を受けた。ラピダスは回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)の最先端半導体の量産化に取り組んでおり、試作品の性能や歩留まり(良品率)の改善費用などに投じられる。
ラピダスへの政府支援は累計で2兆3540億円に到達。これとは別に政府による出資として、25、26両年度で2500億円が支出される。
赤沢氏はラピダスの小池淳義社長や北海道の鈴木直道知事らを前に「国益のために必ず成功しないといけない国家プロジェクト。『豊かな日本』を続けるために絶対に必要なものだ」と訴えた。
さらに赤沢氏は、富士通と日本IBMによる2件の先端半導体の設計プロジェクトの支援決定も発表。ラピダスの顧客基盤の脆弱(ぜいじゃく)さが懸念される中、経産省の担当者は「将来的なラピダスへの製造発注を期待したい」と述べた。
解析センターと開発拠点で開所式
この日は試作品の品質評価をする解析センターと、半導体製品の完成プロセス「後工程」を担う研究開発拠点の開所式が合同で開かれた。
解析センターは試作品の性能や品質を評価し、それを受けて工場が修正するという歩留まりの改善に欠かせない役割を担う。同じ敷地内なので作業の迅速化も図れる。後工程の研究開発拠点では技術力が高い日本企業にとって伸びしろがある半導体チップの組立工程などで技術革新を狙う。
高市政権は22年に6兆円だった国内製造分の売上高を40年に40兆円まで引き上げる方針だ。
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
4
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
7
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
8
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR