40周年「ドラクエの日」翌日にスクエニ株下落の“なぜ?”
スクウェア・エニックスは5月27日、人気ゲームシリーズの最新作「ドラクエXII」の概要を発表した。しかし一夜明けた28日、スクウェア・エニックス・ホールディングスの株価は、前日終値から150円も下落した。なぜか。
原因は、27日の午後10時から配信した「ドラゴンクエストからのお知らせ」。この日は1986年にシリーズ第1作が発売されてからちょうど40周年となる記念日で、日本記念日協会の登録・認定を受けた「ドラクエの日」でもある。
ドラクエの日には例年、新作やイベントが発表されるため、ファンは動画の公開を楽しみにしていた。ただ今回は、40年の節目であるにも関わらず、事前に予告された動画の尺が約10分と短く、タイトルも「お知らせ」というトーンを抑えたものだったことから、何らかのバッドニュースではないかと考える人もいたようだ。
とくに最新のナンバリングタイトルであるドラクエXIIについては、21年の発表から5年も音沙汰がなかった。SNSでは開発中止など最悪の事態を予想した人も少なからずいた。
そして悪い予想は“半分”当たった。
画面に登場したのは、ドラクエXIIのエグゼクティブ・プロデューサーを務める齊藤陽介さんとゲームデザイナーの堀井雄二さん。40年の感謝を述べた後、齊藤さんはドラクエXIIの進捗についてこう語った。
「ドラクエXIIは現在も開発を進めています。しかし、開発体制を変更してリスタートをしたため、発売までは、もうしばらくお待ちいただきたいと思います」。
21年に発表した「ドラクエXII 選ばれし運命の炎」は、「ダークな感じ、大人向け」のドラクエをうたっていた。しかし今回の発表ではサブタイトルやロゴ、ストーリーも一新。新サブタイトルは「夢の彼方へ」に変わる。
これは、動いていた開発プロジェクトを中止し、開発チームを再編し、一から作り直しているということ。今回も発売時期は明らかにしておらず、年単位の時間がかかる可能性は高い。開発期間が延び、開発コストの増加も明らかな状況に、株価は敏感に反応した。
経緯について齊藤さんは「堀井さんと話し合いを重ね、ドラゴンクエストのナンバリング作品がどうあるべきかを突き詰めていった結果、新しい体制でドラクエXIIを作ることを決断し、今も開発を続けています。とても大変な決断ではありましたが、より多くのファンの皆さんが楽しめるドラゴンクエストの最新作として相応しいものをお届けできると確信しています」としている。
堀井さんはゲームの新たな内容について「今回は、ふしぎな夢が見えてしまう主人公の冒険を描いた物語です。夢の彼方には、きっとダークではなくて明るくワクワクするような世界が広がっていると思いますよ」と話した。なお、今回も鳥山明さんのキャラクターデザインと、すぎやまこういちさんの楽曲を使用するという。
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