パチンコにもキャッシュレスの波 スマホ決済「PPPAY」登場 Visa・Mastercardで支払い可能に
決済サービスを手掛けるPPP(東京都港区)は6月15日、パチンコホール向けキャッシュレス決済サービス「PPPAY」(ピーピーペイ)の提供準備が完了したと発表した。現金決済が中心だったパチンコ業界にカード決済の選択肢を持ち込むもので、1日2万円といった利用上限や本人確認による年齢制限など、依存症対策も組み込んでいる。
利用者はホール内のカウンターで店舗が表示するQRコードをPPPAYアプリで読み取り、事前にアプリへ登録したVisa・Mastercardブランドのデビット/プリペイドカードで決済する。支払額に応じた遊技用の玉・メダルを、その場で受け取れる。
利用には、アプリでeKYC(オンライン本人確認)とカード登録を済ませる必要がある。現金をチャージするのではなく、キャッシュレス決済で玉・メダルを貸し出す仕組みだ。同社は現金決済の代替ではなく「必要なときに選べる追加的な決済手段」と位置付けている。
依存症対策として、利用上限を1日2万円、1カ月8万円に設定した。登録できるカードも本人確認済みの1枚のみとし、複数カードによる上限超過を防ぐ。アプリ上では月間利用額や利用履歴を確認できるほか、相談窓口のバナー表示や、家族の申請による利用停止にも対応する。
セキュリティ面では、(1)本人確認書類と顔認証を組み合わせたeKYC(20歳未満の利用防止にも対応)、(2)カード決済時に本人認証を求める3Dセキュア、(3)クレジットカード業界の国際基準「PCI DSS」に準拠したデータ管理、(4)スマートフォンの顔認証・指紋認証による生体認証、(5)ID・パスワードに依存しない独自認証基盤「RC-Auth」の5つの対策を備えるとしている。これらを組み合わせた多層的な構造により、仮にカード情報が漏えいした場合でも、本人以外は利用しにくい設計だという。
利用者には決済額の5%のシステム利用料がかかる。ホール側の負担率は0.25%で、決済代金は月3回精算する。同社はこれにより、ホール側の資金繰りへの影響も抑えられるとしている。
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