ボカコレ炎上、MVに「3DS」使った曲“ランキング除外”で 「基準あいまい」とクリエイター反発
ドワンゴが8月20日~24日に開催したボカロ楽曲の投稿祭「The VOCALOID Collection(ボカコレ)2026夏」で、一部の参加楽曲が「規約違反」としてランキングから除外されたが、その基準を巡って「あいまいだ」「過剰規制だ」などと批判が起き、炎上状態になっている。
運営は24日にXで、周知が不足していたことなどを認めて謝罪。「次回以降は修正動画の再投稿の受け付けや分かりやすいガイドライン策定などを行う」とした一方、今回除外された作品への救済措置などには触れていない。
ボカコレは、VOCALOIDシリーズなど歌声生成ソフトを使った新曲が「ニコニコ動画」に一斉投稿され、「TOP100」や新人向けの「ルーキー」などのランキングで競う大型イベント。上位入賞やゲームへの楽曲収録などをきっかけに注目を集める制作者も多く、ボカロPの登竜門の一つになっている。
今回の騒動は、ボカロP・奏氏の楽曲「ツァイトガイスト」が「TOP100」ランキングから除外されたことがきっかけだ。同楽曲のMVには一部、ニンテンドー3DSの実機やゲーム映像が使われていた。
同氏は除外された当初、「なんらかの理由でランキング除外されてしまったようです」と困惑。23日、運営からの回答を要約して公表し、除外理由は「他社製品の3DSを、映り込みの範疇を超えた意図的・主体的なメイン演出として使用した」ことが規約に抵触したと説明した。MVを差し替えて再投稿しても参加は認められないという。
運営の判断に対するクリエイターの反発は大きく、「過剰規制」「線引きが曖昧」「何がセーフで何がアウトなのか分からないなら怖くて出せない」といった指摘が続発した。
「規模拡大に伴い、権利関係の適用基準を厳格化」
ボカコレの公式Xは、開催3日前の8月17日、「第三者の権利を侵害するもの」は参加取消などの対応をする場合があるという内容の規約をXで再告知していたが、どのような演出が除外の対象になるかは、具体的に示していなかった。
今回の炎上を受けて運営は24日、Xで声明を発表。イベントの規模拡大に伴い権利関係の適用基準を厳格化したこと、今回の措置は運営による判断だったこと、規約を厳格に適用することへの事前周知が不足していたことを認め、次回以降の改善策を示したが、今回除外された作品のランキング復帰などの措置には触れなかった。
ドワンゴのニコニコ代表・栗田穣崇(くりたしげたか)氏も同日夜、Xに「力及びませんでした。本当にごめんなさい」「ちょっと心折れてます」と投稿した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「応用情報技術者試験」申込障害 カード二重決済、「申込完了」でも座席なし……IPAが詳細発表
-
2
SBI証券、Google・Appleパスキー乗っ取り被害「確認されていない」 注意喚起は他社事案
-
3
ChatGPT、無料版を含む全ユーザーに「GPT-6」 回答内に“操作できる画面”を生成する「Intelligent UI」搭載
-
4
「IDCFクラウド」障害で止まった「MTクラウド版」、「Googleクラウド」のバックアップで「さくらのクラウド」に移行へ
-
5
IDCFクラウドへのランサム攻撃、495の企業・自治体に影響 一部には「復元難しい」との通達も
-
6
Googleパスワードマネジャーに脆弱性 パスキーで守られたアカウント乗っ取る3つの攻撃手法、米パロアルトが警鐘
-
7
漏えい相次ぐ中、保護委が対策を緊急例示 強い多要素認証やEDR導入、不要な個人データの消去など
-
8
バイブコーディングで作った公開中のWebアプリ、9割に脆弱性 MSの研究者など調査
-
9
NISA口座「もぬけの殻」に 不正アクセス被害者らが証券4社に原状回復求め調停
-
10
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR