ティム・クック氏、Apple CEOとしての最後の日にメッセージ 「一生に一度の特権だった」
米Appleのティム・クック氏は8月31日(現地時間)、CEOとしての最後の日を迎え、社員宛てにメッセージを送った。米TechCrunchなどが全文を伝えた。9月1日付でジョン・ターナス氏が新CEOに就任し、クック氏はエグゼクティブチェアマン(取締役会長)に就く。
クック氏はメッセージの冒頭で、いつか来ると分かっていた日ではあるが、実際にその日を迎えて言葉をつづっていることがいまだに信じ難いと記した。その上で、社員から寄せられた思いや日々の働きぶり、そして「一生に一度の特権」であるリーダーを務められたことへの感謝を伝えた。自身の成功とされるものはすべて社員のおかげだとし、これほど並外れたチームと働いた経験はこれまでなかったと振り返っている。
共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏がかつて語った「宇宙に爪痕を残す」という言葉にも触れ、互いに高め合う関係があったからこそそれが可能になったとした。
後任のターナス氏については、世界を変える製品を作るために何が必要かを理解している数少ない人物の1人だとして、その指揮に強い期待を示した。
メッセージは、新たな役割でApple Parkや世界各地で会えることを楽しみにしているという言葉で締めくくられている。
クック氏は同日、自身のXアカウントにも投稿し、Appleコミュニティに向けて感謝を伝えた。明日から肩書は変わるが、コミュニティへの思いが変わることは決してないとし、絶えずインスピレーションの源であり続けてくれたことに謝意を示した上で、「次の章を楽しみにしている」と結んだ。
ターナス氏はハードウェアエンジニアリング担当上級副社長で、2001年にAppleに入社。2021年から現職を務めてきた。CEO就任と同時に取締役会にも加わる。現在取締役会長を務めるアーサー・レビンソン氏は、同日付で筆頭独立取締役に就く。
クック氏は、ジョブズ氏が健康上の問題でCEOを辞任した2011年8月にCEOに就任した。在任中に「Apple Watch」「AirPods」「Apple Music」「Apple TV+」「Vision Pro」などの製品やサービスを投入し、Mac向けプロセッサの自社設計(Appleシリコン)への移行も進めた。エグゼクティブチェアマンとしては、各国の政策当局との関与などを担う。
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