カノープス、Thomsonが子会社化へ
仏Thomsonは12月5日、東証2部上場のカノープスを子会社化すると発表した。株式公開買い付け(TOB)などでカノープスの約78%を取得する計画。取得総額は約128億円。カノープスが持つ映像編集技術などを、Thomsonの業務用映像機器事業に活用する。
都内で会見したカノープスの山田広司会長は、TVチューナーカードなどのコンシューマー製品は今後も開発・販売を続けるとしつつ「価格競争に陥って他社と差別化できない製品についてはどうするか、これから検討を始める」とした。
Thomson日本法人の子会社を通じ、山田会長らから相対で発行済み株式総数の33.3%を取得。さらに12月6日から1月16日までの予定でTOBを行い、1株当たり14万8000円での買い付けでカノープスの77.87%以上を取得する計画だ。
最終的には100%子会社化を目指し、カノープスは上場廃止とする方針。「山田会長の経営力も企業価値の一部」(Thomson・grass valley事業プレジデントのマーク・バレンティン氏)として山田会長は引き続き経営陣にとどまる。
Thomsonは、放送局や映画制作向け映像機器事業「grass valley」を成長の柱に据えており、放送関連機器製造では世界2位。カノープスが得意なローエンド向けデスクトップ型ノンリニア編集機をラインアップに取り込み、2年間でビデオ編集機の売り上げ倍増を目指す。
カノープスの主力となっているノンリニア編集機など業務用機器は海外売り上げが国内を上回っており、Thomsonと組むことで海外事業を拡大する。「特にハイエンド市場向け販売チャネルを持っていないため、大きなシナジーが見込める」(山田会長)と判断した。
カノープスの2005年8月中間期連結決算は、売上高が32億5800万円(前年同期比20.5%減)、純利益が6億800万円(前年同期は1億7300万円の赤字)。2006年2月期通期の業績予想は、売上高が72億円、経常利益が3億円、純利益が7億3000万円。
東京株式市場で、カノープスの12月5日終値は前日比3000円高(+2.33%)の13万2000円だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
OpenAI、「GPT-6 Sol」と「GPT-6 Luna」公開 API料金は前世代の半額に
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5.5」公開 Fable 5.1並みの性能で利用コスト4割減
-
3
トランプ大統領、国連演説で「AI」を「Super Intelligence」に改称すると表明
-
4
Apple、ロンドンにライブ会場「Apple Music Hall」を開設 空間オーディオ収録や配信設備付き
-
5
Microsoft、Xboxで新たに268人削減 次期「Halo」はActivisionが開発、Ninja Theoryは閉鎖案
-
6
Google、「Googlebook」の予約受付開始 899ドル(約14万円)から
-
7
OpenAI、数学者の独立諮問グループと連携 内部モデルは「100件超の未解決問題を解決」
-
8
YouTube、収益化基準を2027年に大幅引き上げへ 新規参加条件が従来の2倍に
-
9
今度は“ディスプレイなし”のAIグラス、「Rokid Ai Glasses Style」を試す
-
10
“自動で耳コピ”アプリ、ヤマハが無料公開 音源読み込み→3分でピアノ譜に
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR