AMD Opteron™プロセッサの特長を活かすさまざまな製品が展示された「Ignite Tour」各社ブースAMD Ignite Tour 2006

AMD Opteron™プロセッサの実力を企業のIT担当者向けに紹介する「AMD Ignite Tour 2006」における協賛ブースコーナーを誌上再現してお届けする。

» 2006年12月20日 00時00分 公開
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動画リポート

「AMD Ignite Tour 2006」動画リポート

ケビン・ノックス氏による基調講演の模様を動画にてご覧いただけます
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 12月5日に開催された日本AMD初となる企業向けイベント「AMD Ignite Tour 2006」では、キーノートセッションやカンファレンス、パネルディスカッション(関連記事参照)のほかに、日本AMDのパートナー企業であるハードウェアベンダー/ソフトウェアベンダー各社がブースを出展し、AMD Opteron プロセッサの性能を生かしてさまざまなビジネス上の課題に答える製品を展示した。それぞれのブースでは多くの参加者が熱心に担当者に質問する姿が見られた。ここに協賛ブースコーナーの展示内容を再現する。

ヴイエムウェア


ホストOS不要の『VMware ESX Server』をデモ

VMwareの仮想環境管理画面 VMwareの仮想環境管理画面。ここから、仮想マシンを他のハードウェア上へ動かす枚グレードや新規仮想マシンの開始などが指示できる

 ヴイエムウェアは、『VMware ESX Server』とその管理ツールなどのデモを行っていた。

 VMware ESXは、ハードウェアの上で直接動作する仮想化ソフトウェアで、この上でWindowsやSolaris、LinuxなどのOSを動かすことができる。ホストOSの上で動作する『VMware Workstation』などと違い、ハードウェア上で直接動作するため、動作効率が高くなる。また、VMwareが直接ファイルシステムを管理することもでき、複数のマシンから共有可能なクラスタファイルシステムも可能となっている。

 『VMware VertualCenter』は、こうした仮想環境を制御するためのソフトウェアで、各仮想マシンに割り当てるリソースなどを制御でき、さらに、負荷状態を監視しての自動配分などが可能になる。また、VMotion機能により、動作中の仮想マシンを別のハードウェア上へ移転させることも可能となっている。このVertualCenterは、VertualCenter Management Serverで動作し、VMware ESXを含むVMware Infrastructure 3とともに動作できる。



サン・マイクロシステムズ


8個のデュアルコアAMD Opteron プロセッサ搭載のSun Fire X4600によるウルトラ・シン・クライアントソリューション

『Sun Fire X4600』で仮想サーバーを動作させていた 右側が『Sun Fire X4600』である。両側にSun Rayクライアントを配置して、SolarisとWindowsを仮想サーバー上で動かすデモを行っていた

 サン・マイクロシステムズは、AMD Opteron プロセッサを搭載する『Sun Fire X4600』を展示、Sun RayクライアントやVMWareを組み合わせて動作させていた。

 Sun Fire X4600は、最大8プロセッサのデュアルコアAMD Opteron プロセッサを搭載可能なサーバーマシン。ホットプラグ対応の2.5インチHDDを最大4台搭載可能。匡体サイズは、ラックマウントの4Uサイズ。

 デモでは、VMWareとSun Rayサーバーを組み合せ、Sun Rayクライアント上にSolarisやWindowsの画面を表示させるデモを行っていた。Sun Rayクライアントは表示専用の端末で、Sun Rayサーバー側で実行されているOSの画面を表示する。Sun RayサーバーがWindowsのリモートデスクトッププロトコルに対応しており、これを中継する形で、Sun Rayサーバー上でWindowsを利用することができる。VMWareを使うことで、SolarisやWindowsを同時にSun Fire上で動作させたデモを行った。



デル


ついに登場したAMD Opteron プロセッサ搭載『PowerEdge』

2WayのPowerEdge SC1435と4WayのPowerEdge 6950 デルは10月末に発表したばかりのAMD Opteron プロセッサ搭載サーバーを中が見える形で展示していた。左側が『PowerEdge SC1435』、右側が『PowerEdge 6950』である

 デルのブースではラックマウント型のサーバー『PowerEdge 6950』、『PowerEdge SC1435』を展示。VMWare ESX Server 3を使った仮想化システムなどのデモや、価格確認の希望者にはオンラインストアからの見積もりを紹介していた。

 PowerEdge SC1435は、1Uのラックマウントサーバーマシンで、最大2WayのデュアルコアAMD Opteron プロセッサを搭載できる。3.5インチのHDDを最大2台搭載可能でオプションでRAID構成も可能である。

 PowerEdge 6950は、最大4WayのデュアルコアAMD Opteron プロセッサに対応したサーバーマシン。最大5台の3.5インチHDDを搭載可能で、オプションでRAIDにも対応できる。匡体サイズは4Uラックマウントサイズである。PCI Expressの拡張スロットを7つ持っている。

 出荷時に32bit、64bit版のWindows Server 2003 R2をインストールして出荷するサービスや、企業向けの24時間365日のサポートメニューが用意されている。



日本アイ・ビー・エム


耐障害性を高めたサーバーを展示

デュアルコアAMD Opteron プロセッサ対応の2Wayサーバー『IBM System x3655』 『IBM System x3655』。電源やファンのホットスワップが可能。デュアルコアAMD Opteron プロセッサを2つ搭載できる

 日本アイ・ビー・エムは、AMD Opteron プロセッサを搭載したラックマウントサーバーやブレードサーバー『IBM BladeCenter LS41』を出展していた。

 ラックマウントサーバー『IBM System x3655』は、最大2プロセッサのデュアルコアAMD Opteron プロセッサを搭載可能である。ファンや電源などのホットスワップ(電源を入れたままパーツを抜き差しすること)にも対応する。IBMのサーバーでは、ホットスワップに対応した内部コンポーネントにはオレンジ色が付けられており、写真では冷却ファンなどがそれにあたる。また、自己診断結果などの表示パネルがフロントベゼルに格納されていて、引き出して表示させることも可能。前面部分が冷却のための空気を取り入れるようになっているため、その流れを妨げないようパネルを引き出し式にして、大きく見やすい表示部を確保している。

 前面には、2.5インチホットスワップHDDを8台、または3.5インチホットスワップHDDを6台装備可能で、RAIDにも対応している。



日本ヒューレット・パッカード


さまざまなシステム構成に対応する『HP BladeSystem』

手前がフルハイト、奥がハーフハイトのブレード 日本HPは、エンクロージャは持ち込まず、ブレードのみ展示していた。手前がフルハイト、奥がハーフハイトのブレードサーバーである

 日本ヒューレット・パッカードは、AMD Opteron プロセッサを搭載した『HP ProLiantシリーズ』を展示していた。展示されていたのは、ブレードタイプのHP BladeSystemのプロセッサボードである。

 HPのブレードには、フルハイトとハーフハイトがあり、フルハイトでは、最大4プロセッサ、ハーフハイトでは、最大2プロセッサが搭載可能となっている。ブレードを格納するエンクロージャには、フルハイト、ハーフハイト両方を装着することができる。

 ブレードは、独立したサーバーとなるため、ブレードの数を増やして独立させるか、あるいはプロセッサ数の多いブレードを使うのかを選択できるようになっている。

 また、ハーフハイトサイズに入るディスクアレイなどもあり、柔軟な構成が可能だという。また、HPがサポートする各種のプロセッサに対応したブレードもあり、システムを混在させ、各種のOSを実行させることもできる。



マイクロソフト


64bit環境の大容量メモリ空間を生かす『Exchange Server 2007』

『Windows Server 2003 R2』上で動作する『Exchange Server 2007』のデモ AMD Opteron プロセッサを使い『Windows Server 2003 R2』で『Exchange Server 2007』のデモが行われていた。クライアントには、『Windows Vista』と『Office 2007』が使われている

 マイクロソフトは、いよいよ出荷予定の『Exchange Server 2007』のデモを行った。Exchange Server 2007は、現在のExchange Server 2005の後継で、x86系64bit CPUでのみ動作する。そのため、AMD Opteron プロセッサ搭載サーバーと64bit版Windows Server 2003 R2との組合せなどを必要とするアプリケーションだ。64bit化したのは、メモリサイズの問題が大きいという。

 大規模な運用が多く、全社のメールを扱うExchange Serverでは、他のマイクロソフトのアプリケーションに先駆け、大量のメモリを利用できる64bit対応が必要だったのである。ハードウェアとしては、64bit CPUは数多く使われているものの、実際に64bit OSを動かしているサイトはまだ少ない。というのは、アプリケーションの64bit対応がまだ進まず、32bit版が主流を占めているからだ。

 64bit環境を必要とするExchange Server 2007がマイクロソフトから登場したことで、今後は、64bit対応サーバーソフトウェアも増えていくのではないかと思われる。



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提供:日本AMD株式会社
制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2006年12月31日