エンタープライズソフト市場、景気後退にもかかわらず成長――Gartner予測
調査会社の米Gartnerは2月12日、エンタープライズ分野のソフトウェア市場予測を発表した。景気後退にもかかわらず、2008年の売上高は前年から8.2%伸びて世界で1907億ドルとなる見通しだという。
ソフトウェア業界は1990年後半の急成長の後、2001年に大きく減速したが、Gartnerは「その時期にみられた要因の多くは、現在は存在しない」として、各国の景気減速が、ソフトウェア支出に多大な悪影響をもたらすことはないだろうとの見方を示す。
しかし、企業のソフトウェア購入担当者の予算裁量権が減るため、ソフトウェアベンダー間で新規ライセンス獲得競争が激化することになると指摘。また、「マクロ経済の低調が長期化すれば業界の減速につながる」とし、2008年第2四半期には、ベンダーの売り上げ減少が目立ち始めるとみる。影響の程度はベンダーにより異なるが、リスクを軽減し、成長を継続できるのは「チャネル、ライセンス販売、メンテナンスからの収入などをバランスよくミックスし、契約形態についてもサービスとしてのソフトウェア(SaaS)、オープンソース、アウトソーシングなどの柔軟性を持つベンダー」だとしている。
さらに、エンタープライズ向けソフト市場は、技術面でもビジネスモデルの面でも大きな移行期にあると指摘。この移行期は2012年まで続き、ベンダーは、「製品ライフサイクルをめぐって厳しい決断を迫られ、短期的に価格や利益面での圧力を受けることになるだろう」としている。
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