ここまでPULSENSEの機能を紹介してきたが、「PS-500B」と「PS-100」シリーズそれぞれのモデルの違いも確認しておこう。
PS-500Bは見た目はデジタル腕時計のようなデザインで、ディスプレイでは、時間、脈拍数、消費カロリー、歩数、距離、運動強度、脂肪燃焼ゾーン滞在時間を確認できる。バンドをのぞいた本体部分のサイズは幅35×長さ45×厚さ14ミリ(センサー部分除く)、重さは約44グラム。右側面に付いたボタン操作で、画面の切り替えや脈拍センサーの動作をコントロールする。また、タップ操作が可能で、本体上部を1回たたくと画面のバックライト点灯、LEDライトの点灯、2回たたくとメニュー画面表示させるなどができる。
バンドはしなやかで、長さは140〜190ミリの1サイズ。穴留め式で、約2ミリ間隔で開けられた穴により手首にピッタリフィットさせられる。手首のサイズを気にしなくていいだけでなく、つけ心地も良く、着脱もしやすい。
色は黒1色。選択肢はないが、ディスプレイの横だけ材質が違っており、これがデザインに変化をもたらしている。角の部分がゴムではないため、ジャケットなどの脱ぎ着の際にひっかかりにくいというメリットもあるようだ。
これまでいくつかの活動量計を試しているが、全体がシリコンで覆われているものは、衣類との摩擦が強く、上着の材質によっては活動量計が袖にひっかかって抜けないといったことも起こりがちだった。中には脱衣と同時にはずれてしまうものもあったほど。
しかしPS-500Bは上着の脱ぎ着がスムーズ。こういったことが何度も起こると、最後には利用しなくなってしまうこともあるため、密かに見逃せないポイントだ。
一方のPS-100シリーズは、スポーツバンド風のスタンダードなデザイン。ボタン類は一切なく、タップ操作でコントロールする。色はブラックとターコイズブルーの2色を用意する。
サイズは幅22×縦45×厚さ12.5ミリ(センサー部分除く)。LサイズのPS-100BLとPS-100TLはバンドの長さが約150〜210ミリで重さは約31グラム、SサイズのPS-100BSとPS-100TSは、バンドの長さが約135〜160ミリの約30グラムとやや小ぶりのSサイズ。長さ調整は可能だが、バンドの留め具はPS-500Bと違っており、三つ折れのバックルタイプ。長すぎるバンドを選ぶと、余った部分が邪魔になるだけでなく、手首の外に飛び出してしまうことがあるため、脈拍センサーを利用する上でも、ちょうどいいサイズを選んだ方がよさそうだ。
PS-500BとPS-100シリーズで計測できるデータに違いはなく、計測結果はBluetooth接続したスマートフォンで、専用アプリ「PULSENSE View」を使って確認できる。アプリ上では食事のカロリー記録も可能で、睡眠の状態を使った振動による目覚ましの設定もできる。アプリはiOS用、Android用が用意されるほか、PS-500シリーズは「PS Uploader」を使うことで、パソコンでもデータのアップロード、計測データの確認ができる。
どちらも5つのLEDライトを搭載しており、運動強度に応じて、ランプが点灯または点滅する。PS-500Bでは、目標達成時にも点灯する。アプリを起動しなくても、歩行時にライトをチラッと見るだけで、今の状態が脂肪燃焼ゾーンであるといったことが把握しやすいのが特徴だ。
充電は付属のクリップタイプの充電器で行う。充電が開始されるとオレンジ色のLEDが点灯するため、ずれていて充電できていなかったといったミスは起こりにくい。ただし専用充電器なので、旅行時などには忘れずに携帯しなくてはいけない点は注意したい。
脈拍連続計測時間もいずれも約36時間と変わらない。充電式で2週間は使える活動量計と比べると短いと感じるかもしれないが、休みなく脈拍をモニターできることを考えると、現在のところはトレードオフといったところだろうか。入浴中などにこまめに充電しておいたほうがいいだろう。
なお、どちらも防水レベルは3気圧防水(日常生活防水)。汗、洗顔時の水滴、雨などの環境下でも心配はないが、付けたままの入浴はNGなので注意しよう。
さて。こんなPS-500BとPS-100シリーズだが、最後に選び方を考えてみたい。
腕時計としても使いたい人や、ディスプレイ表示は欠かせないという人は、PS-500Bだろう。ウォーキングなどの運動を頻繁に行うという人も、逐一数字をチェックできるのでお勧めだ。また、好きなときに歩数や消費カロリーを確認できるので、仕事上スマホが取り出せない場面が多いが、歩数や消費カロリーは気にしたいという方にもディスプレイ付きは便利だ。
さりげなさを重視したい人はPS-100シリーズがおすすめ。デバイス上でリアルタイムに脈拍数やバッテリー残量を見ることはできないが、逆にそれが外部から見られないというのも1つのメリットなのだ。つり革につかまっているとき、何気なく隣の人に脈拍数を見られるのはどうも……という方もPS-100シリーズ向きといっていいだろう。また、別のスマートウォッチも一緒に使いたいという方も、重ね付けしやすいPS-100シリーズを選ぶといいだろう。
ちなみに筆者は、ウォーキングをするのでPS-500Bを選択するつもり。スマートウォッチも使いたいので、両腕を使うことになりそうだ。
ご自身の利用シーンにあったデバイスを選び、生活に生かしてみてはいかがだろうか。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia REVIEW 編集部/掲載内容有効期限:2014年12月12日