部屋とディスプレイとわたし
映画公開記念! ダース・ベイダー VS. シャア 魅力的な“悪”の条件(4/4 ページ)
誰もが仮面をかぶる時代に
「やるべきこと」「やりたいこと」そして「やれること」。この3つの極で引き裂かれる苦悩。それが彼らをして共感される悪たらしめた要素でしたが、後の娯楽作品は彼らの苦悩を見習い、むしろ主人公側にアンチヒーローを持ってきたり、「主人公がとにかく悩んで、なかなか戦わない」といった作品が生まれてくるようになりました。ダース・ベイダーとシャア・アズナブルは、その偉大な先駆者だったと思います。
現代では人間関係もある意味で洗練され「キャラ」を演じることで、直接ぶつかることがないようにする技術も、ふつうに使われるようになってきました。それにSNSが普及し、サムネイルと簡単な自己紹介文で自己を演出していく営みを、誰もが行うようになってきてもいます。この世界では常に自己演出がつきまとう。「自然体な俺」をアピールすることもまた、それが演出という枝にからみとられる世界です。
つまり誰もが仮面をかぶる時代。それゆえにこれからもまた、新たなる仮面の悪役たちが現れてくることでしょう。
これからもあなたがフォースと共にあらんことを。全人類が早く叡智を授かりますように。
堀田純司 作家。1969年大阪生まれ。主な著書「僕とツンデレとハイデガー」(講談社)、「メジャーを生みだす マーケティングを越えるクリエーター」(KADOKAWA)などがある。「ガンダムUC証言集」(KADOKAWA)では編著も手がけた。「ガンダム」ではアルテイシア様、ディアナ様、ハマーン様など「様派女性キャラ」のファン。「スター・ウォーズ」ではエピソード5のハン・ソロとレイア姫の「相互二重ツンデレラブコメ」描写が好きだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
マンガ原稿をクラウドに上げただけでGoogleアカウントBAN Gmailも道連れ……日本では合法なのになぜ?
-
2
ドラマ「VIVANT」のワンシーンに映像制作界隈が「ぞっとする」 microSDカードを端子むき出しで手渡し
-
3
不正アクセスで「当選」が「落選」に改ざん ウルトラマンショップのLINE整理券システムで被害
-
4
ドコモ、34万ユーザーの電話番号などAmazonに無断提供 人的ミスで同意事項を削除
-
5
“自動で耳コピ”アプリ、ヤマハが無料公開 音源読み込み→3分でピアノ譜に
-
6
日本郵便、荷物の本人確認をICチップ付き身分証4種に限定 スマホのマイナカードで受け取れる場合も
-
7
無人タクシー、東京で来年運行へ GO、Waymo、日本交通が合意
-
8
メルカリ、ポケカ最新パックの出品禁止に
-
9
MetaのザッカーバーグCEO、AIの協調減速論に「各社が自ら動けばいい」
-
10
「GPT Astraでゲーム開発=ほぼソシャゲ」説を唱えたい 非エンジニアの挑戦は、廃課金への道か
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR