コミカライズ権を自ら取得し、単行本も自費出版し……でも「特別、私だけがお金を積んだからできたことっていうことは全然ない」という漫画家、ナカシマ723さん。これから個人で活動を始めたい人へのアドバイスも。
「魔王を倒すために算段をつけて、なにを準備していくか」。同じように現実も攻略すべきもの。漫画家の今を感じさせる、ナカシマ723さんのインタビュー。
「うめ」の小沢高広さんが今どきの漫画家の仕事について語るインタビュー。引き続き「おかね」について聞いてみました。
『東京トイボクシーズ』などの作品で知られ、早くからKindle配信などに取り組んだ「うめ」の小沢高広さんに、今どきの漫画家の仕事について聞いてみました。
コンテンツの「無料モデル」は成立するのか――絵本「えんとつ町のプペル」をめぐる“炎上”で改めて浮かび上がったこんな疑問を、作家の堀田純司さんが考察する。
「音楽に政治を持ち込むな」「そもそも音楽は反体制だ」──最近、音楽をめぐってこんな議論が交わされた。作家の堀田純司さんは、「音楽と反体制」を戦後史からひもとき、現在の世代との認識のズレを指摘する一方、コンテンツに「反体制」の兆しが現れつつあるのを見ている。
災害時に寄付を公表した人が「不謹慎狩り」の標的にされ、過去に騒動を起こした人が出演したCMは放映中止に追い込まれる。そんな世の中は息苦しい、「もっと寛容に」という声もあるが、現代を生きる人々にとってそれはそんなにたやすいことではない──と作家の堀田純司さんはみる。
部屋とディスプレイとわたし:
1977年と1979年、アメリカと日本で誕生した2人が今も人を惹きつけている。それぞれ2つの名を持ち、素顔を隠したダース・ベイダーとシャア・アズナブル。この魅力的な2人の共通点と、現代のわれわれにも通じるその“内面”を作家の堀田純司さんが読み解く。
「売れる」「売れない」で二極化する現代の娯楽産業は、「おもしろいものをおもしろいと思ってくれる人に届ける」ことがもはや難しくなってしまったが、電子ならそれができるのでは――作家発の電子書籍「AiR(エア)」を主宰する堀田純司さんの論。
大阪で起きた「ボンタン狩り」が話題になりもする2014年、注目を集めるワードが「マイルドヤンキー」。だがこの言葉に作家の堀田純司さんは違和感を表明する。隠然たる「日本のリアル」を東京の視線が勝手に見失い、勝手に再発見した気になっているだけではないか。
提出された児童ポルノ禁止法改定案には、単純所持の禁止やマンガ・アニメの規制につながる「調査研究」の実施が含まれている。改定案への懸念を論じた幸森さんは、法案が危険だと思う人は「声を上げてほしい」と話す。
部屋とディスプレイとわたし:
作っただけではモノは売れない時代に、重要性を増すのは「販売力」。書店の手描きPOPが注目され、「本屋大賞」が話題になるなど、出版の世界でも変化が起きている。電子書籍の時代、突き詰めていくと作家も“ユニクロ化”するのではないか──作家・堀田純司さんの論。
部屋とディスプレイとわたし:
「売れる・売れないの二極化」という紙の書籍の実情は電子書籍にも当てはまる。だがせっかくの変動期、「書きたかった」「読みたかった」をつなぐ仕組みで電子書籍から新しい「第三極」は生まれないか。作家、堀田純司さんの論。
部屋とディスプレイとわたし:
車田正美さんは少年漫画の王道の形を作った偉大な漫画家だ。後世に大きな影響を与えた一方、その後に継承されなかったものもある。作家・堀田純司さんによる、「リンかけ」の天才・菊ねえちゃんの論。
部屋とディスプレイとわたし:
電子書籍の普及に向けて解決すべきことは多いものの、ある根源的な課題もあるのではないか。編集の現場に詳しい作家・堀田純司さんによる「電子書籍の精神論」。
部屋とディスプレイとわたし:
心は宇宙世紀に生きているわれわれが改めて刻の涙を見ることになった「ガンダムUC」。それはただ優れた作品であるだけではなく、ひとつの特別な“現象”である──という作家・堀田純司さんの論。
部屋とディスプレイとわたし:
「現代人は好みが多様化し……」とよく説明される。だが時代は多様性を求めているのだろうか。「クラスタへの細分化と、そのクラスタの中での画一化が同時に起こっている」のではないだろうか。
連載・部屋とディスプレイとわたし:
現代人の基礎教養「北斗の拳」。そこに現れる「動機に同情すべき点があれば、結果は許される」という不思議な論理は、日本史上から21世紀のネットにまで繰り返し現れる日本人の原理なのかもしれない。
連載・部屋とディスプレイとわたし:
作家・堀田純司さんの連載2回目は再び出版社の著作隣接権関連をめぐって。出版社の「成功の再配分」という機能は電子の時代に失われるのではないか。
新連載・部屋とディスプレイとわたし:
若者が盗んだバイクで走り出したり、支配から卒業していた時代は遠くに過ぎ去った。いま音楽産業は「中二病」を取り込めていないのではないか。作家・堀田純司さんによる新連載の第1回目。
NHK大河ドラマ「平清盛」では、院政体制を「王家」と呼び、ネットでは「『皇室』ではないのか」といった議論が起きている。同作品の時代考証にあたった本郷氏との共著もある作家の堀田氏に、「王家」という言葉について寄稿してもらった。
対談・肉食と草食の日本史:
家族の単位が小さくなり、結婚しない人が増え、少子化が進んでいる。今後の日本はどうなるのか。肉食系・草食系という観点から日本史を俯瞰する対談連載、最終回。
対談・肉食と草食の日本史:
現代消費社会で男性は草食化し、女性は肉食としての本能をむき出しにしてきた。しかしなぜ、女性たちは草食系の極北たるオタク男子たちを敵視するのだろうか……
対談・肉食と草食の日本史:
江戸の農村社会から明治の工業社会に移ると、都会的な一夫一婦制が浸透。国民皆兵制度でお百姓さんがいきなり兵士になって戦地で敵を殺し、自らも玉砕した。
対談・肉食と草食の日本史:
「女に触れたら弱くなる」と生涯不犯を貫いた謙信は、今で言えば「魔法使い」だったのだ。草食系男子・徳川家が築いた天下泰平300年。趣味の世界に没頭する「草食系クオリティライフ」は、この時代に生まれた。
対談・肉食と草食の日本史:
武士という最強の肉食系男子が享受していた自由は「殺される自由」でもあった。現代の規制緩和が実現する自由も、草食系男子には生きにくい、肉食系の社会だ。
対談・肉食と草食の日本史:
時代を変えるのはいつも「暴力」だった――気鋭の歴史学者・本郷和人氏と、「人とロボットの秘密」などを手掛けた編集者の堀田純司氏による対談を連載します。
西新井エクスペリメント:
小説家・桜坂洋さんと、「生協の白石さん」編集などを手掛けた堀田純司さんが「西新井エクスペリメント」をスタート。年末年始、西新井大師にセカイカメラを向けると……。
人とロボットの秘密:
日本人の技術には独創性がないという先入観が付きまとうが、からくり人形の技術には独創性があふれている。日本人は昔からテクノロジーが好きだったのだ。
人とロボットの秘密:
人間が肉体から解放され、機械が意識を持った時、人の意識も変容し、人と機械を区別する意味がなくなるだろう。そこには新たな可能性が広がっているはずだ。
人とロボットの秘密:
ネットの登場で、「攻殻機動隊」で描かれた世界が現実に近づいてきた。Second Lifeのような仮想世界でのコミュニケーションも発達。人の心は、肉体から離れつつあるようだ。
人とロボットの秘密:
二足歩行ロボによる格闘技大会「ROBO-ONE」は、ガンダムなどサンライズアニメをモチーフにしたロボットも参戦OK。ロボットはみなレベルが高く、操縦者の技量が勝敗を分ける。
人とロボットの秘密:
演奏の解釈や人の心も定量化し、機械で再現する――高西教授の「ロボティクスヒューマンサイエンス」は、人間の芸術表現や情動のモデルまで踏み込んでいく。
人とロボットの秘密:
ロボットを人間に近付けることで、「数値として定量化された人間のモデル」が得られる。高西教授は医学者の力も借りながら、人間の動作をロボットで再現しようとしている。
人とロボットの秘密:
ロボットをif文によるシナリオベースではなく、生物の模倣で動かす――慶応大の吉田教授は「システム生命」の理論をロボットに導入し、ロボカップを戦っていた。
人とロボットの秘密:
ガンダムの足にふくらはぎあったことは、「ロボットは人間」であることを表現する象徴的な出来事だった。だが機械で人を再現し、パートナーロボットを作り出すには、機械と生命の違いを考えなければならない。
人とロボットの秘密:
われわれの意識にはなぜ、生き生きとした質感(クオリア)が伴うのか。「受動意識仮説」によれば、意識とは、エピソード記憶を実現するための機能に過ぎない。
人とロボットの秘密:
意識は判断を下す“司令塔”ではなく、結果として出力される“受動的な物語”。前野教授は「受動意識仮説」が意識の謎をうまく説明できると考えている。
人とロボットの秘密:
記号論理では“生き物らしさ”を再現できない――産総研の中田亨博士は、感情表現についての理論をロボットに適用し、生き物らしさを研究している。
人とロボットの秘密:
子どもはなぜ巨大ロボットが好きなのか。「マジンガーZ」はなぜヒットしたのか。巨大ロボが日本の子どもたちの想像力を育んだ。
人とロボットの秘密:
ロボットは「考える」のか。人間そっくりなヒューマノイドの研究者として知られる石黒浩教授は、この存在論的な問いにエキサイティングな回答を用意している。
人とロボットの秘密:
「完全な人工知能が開発され、完全な人型機械が開発されたとしても、それだけではアトムは実現しない」――永井豪の人間観は「マジンガーZ」に生きている。
人とロボットの秘密:
わたしたちは人間について何も知らなかった――初期のAI研究が突き付けた現実。「アトムを実現する方法は1つしかない」と、はこだて未来大学の松原教授は話す。
人とロボットの秘密:
錬金術が生んだ人造人間・ホムンクルスは、人智が作り出した「哲学の子」と呼ばれた。現代の技術が目指すヒューマノイド――科学の子――の頭脳は、どこまで人間に近づいているのだろうか。
人とロボットの秘密:
ロボット工学を「究極の人間学」として問い直し、最前線の研究者にインタビューした書籍「人とロボットの秘密」を、連載形式で全文掲載します。