グラフィックスが“初代プレステ”レベルと話題のJTB製バーチャル空間 サービスの意図を聞く(1/2 ページ)
JTBが4月7日に発表したバーチャル空間事業「バーチャル・ジャパン・プラットフォーム」の動画が物議を醸している。グラフィックスのクオリティーが低いとして「初代プレステレベル」など批判の声が上がっているのだ。
実際に動画を見てみると、人物アバターは容易に数えられるほど少ないポリゴン数で構成され、東京駅のシーンでは駅舎と周辺の高層ビル数棟、バーチャルショップ以外に建物は見当たらない。北海道のシーンでは案内役に牛が写真で登場。丘と海が見える方向へアバターが歩いていくと大きなカニが空中に現れる。その次に映る花畑は、低ポリゴンのなだらかな地形に花畑の写真を貼り付けただけのように見える。
バーチャル空間の映像が一通り流れた後、JTBの山北栄二郎社長のアバターから実写へカメラが切り替わり、山北社長が「今ご覧いただいたのは新しいサービス『バーチャル・ジャパン・プラットフォーム』の象徴的な1シーンです」と説明した。
動画に対し、YouTubeのコメント欄やTwitterでは「アップロードに20年かかった動画」「4月1日に公開すべきだった」「世界に対して恥ずかしい」など批判が殺到している。問題の動画の再生数は、4月12日現在で約24万回。コメント数は約1500件。同社のYouTube公式チャンネルに上がっている動画が軒並み3桁ほどの再生数であることからも、その“注目度”が伺える。
JTBはこのプラットフォーム上で、全国各地の観光関連業者と世界中の消費者との交流を促進し、2024年までにアクティブユーザー1000万人を目指すとしている。
グラフィックスは開発途上のものなのか、それともこのままで問題ないと考えているのか。JTBに意図を取材した。
「ゲームのような精巧なグラフィックスは目指していない」
グラフィックスのクオリティーについて、ネット上で批判が出ていることをJTBは把握した上で「ゲームのような精巧なグラフィックスは目指していない」と説明する。
このグラフィックスでもビジネス上問題がないという認識か、という問いには「誰でもデバイスを選ばずコンテンツを楽しめるよう、ブラウザベースでアクセスできるものを作った。クオリティーに批判があることは承知しており、問題がないとは言わない。しかし、目指すのはきれいなグラフィックスではなく、自治体などと一緒に作るユーザー体験。公開したのは開発中のデモで、今後クラウド上での画像処理などブラッシュアップもしていきたい」と回答した。
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