グラフィックスが“初代プレステ”レベルと話題のJTB製バーチャル空間 サービスの意図を聞く(2/2 ページ)
FIXERをパートナーにしたのは「実績とビジョンの共有」
同プラットフォームの開発面は、パートナーのFIXER(東京都港区)が担当している。バーチャル空間の活用なら、他にもクラスター(東京都品川区)の「cluster」や、米VRChatの「VRChat」、米Microsoftの「AltspaceVR」など選択肢はあったのではないか。
JTBは「他の事業者ももちろん検討はした」とした上で「実績があり、ビジョンも共有できたことからFIXERを選んだ」と話す。
「同社はクラウドとXR技術に長けており、同社のバーチャルイベントプラットフォームは日本マイクロソフトのデジタルイベント『de:code 2020』で採用されるなど実績がある」
「重要なのは、ビジョンを共有できたこと。JTBの目指すところは、東京など都心のみをバーチャル空間化することではなく、全国各地のバーチャル空間を作り、交流を促進してバーチャルとリアルをつなぐこと。この考えに共鳴いただいた」と協業の経緯を説明した。
まずは外国人ユーザーに限定公開してフィードバックを募集
同プラットフォームは、まずJTBグループのFun Japan Communications(東京都港区)が運営する日本紹介メディア「FUN! JAPAN」の外国人ユーザーの中でも、熱心に活動している「アンバサダー」に限定して4月末から公開し、フィードバックを募るという。
同メディアの会員は主にアジア地域の日本ファンであるため、展開としてはまずはアジア地域の外国人ユーザーを増やし、その後日本を含め世界中のユーザーを獲得していきたい考えだ。
コロナ禍でインバウンドが減少する中、日本の観光産業と国内外の消費者をつなぐのは重要なテーマといえる。とりわけ、日本の旅行代理店最大手であるJTBの取り組みは、FUN! JAPANなどを通じて海外の多くの日本ファンに届くだろう。
バーチャル空間を活用するビジネスは今に始まったわけではなく、2003年に運営が始まった米Linden Labの「Second Life」など、一度はブームを巻き起こしつつも「失敗」と評価される先例もある。
ローンチ前からグラフィックス面での懸念もある中、先例なども踏まえてJTBはいかに魅力的なプラットフォームを構築するのか。今後の動向にも注目が集まりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
9
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
10
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR