キンドリルジャパン社長が語る「IT資産管理」 インフラを守り支える“強い拠点”=データセンターの選び方を直撃!ITmediaスタディーツアー

» 2023年01月23日 10時00分 公開
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 いまやITはビジネスの要になった。紙と鉛筆で手計算する時代は過ぎ去り、PCやクラウドを活用して大量のデータを処理することが欠かせない。DXといったキーワードも登場する現代を象徴する存在の一つが「データセンター」だ。各種サーバーやストレージといったIT資産を収めた建物は、デジタル社会の企業活動になくてはならない。

 ITmedia NEWS編集部でも「A社がB県にデータセンターを建設」といったニュースを報じてきた。しかし、実際のデータセンターがどのような場所で、どんな役割を担っているのか正確に知っている人は少ない。

“うどん県”のデータセンターを潜入取材

 そこで編集部では、2022年10月にデータセンターへの潜入取材を決行。“うどん県”こと香川県にある西日本最大級のデータセンター「Powerico」(パワリコ)の内部を見学し、運営するSTNet(高松市)に話を聞いた。そこで圧巻のサーバールームと、何重ものセキュリティ対策や防災設備を目の当たりにして、データセンターの堅牢性と、STNetが提供する柔軟でコシのあるサービスを学んだ。

 とはいえどうしても「データセンターってすごい」という感想が先行してしまう。もっと専門的な意見を聞きたいと思い、STNetの担当者に相談した。すると「Powericoのうち400ラックを丸ごと借りて自社ビジネスを展開している大企業がある」といって、ある企業に取り次いでもらえた。

 その企業こそ、21年にIT業界に彗星(すい星)のごとくその名が轟いたキンドリルジャパン(東京都中央区)だ。インフラの運用・管理からデータセンターサービスまで幅広く手掛ける同社ならきっと、データセンターの活用方法からIT資産運用のコツまで教えてくれる。

 取材の約束を取り付けてキンドリルジャパンのオフィスに向かうと、待っていたのは同社の上坂貴志氏(代表取締役社長)だった。IT業界の先端を走るキンドリルジャパンの社長に話を聞けるとは予想外で驚いたが、この機を逃すまいといろいろ尋ねた。

photo さっそうと登場したキンドリルジャパンの上坂貴志氏(代表取締役社長)

キンドリルジャパンの技術力 うどん好き社長が語る

 「実はうどんが大好物で、高松市にあるPowericoを訪ねたときは必ず食べています」――上坂氏はこう笑う。データセンターの話を深掘りする前に、太くて長いサポートに定評があるキンドリルジャパンのビジネスについて聞いた。

 キンドリルジャパンは、日本IBMのマネージド・インフラ・サービス部門の事業を継承して21年に設立された企業だ。「社会成長の生命線」をビジョンに掲げ、IBM時代から30年以上にわたって顧客のITインフラ運用をサポートし続けている。その膨大なノウハウと高度な技術力による高品質なサービスは好評だ。

 「キンドリルジャパンは、ミッションクリティカルなITの構築や運用という企業の“最前線”を特に力強く支えます。例えばDXの分野では、足元の基盤をしっかり整備した上で未来を描く『地に着いたDX』を提供できるのが私たちの強みです」(上坂氏)

photo 取材に応じる上坂氏

 さらに先端技術や新製品をいち早く採用したグローバルスタンダードなサービスを軸に、各国での知見を組み合わせてローカライゼーションしたサービスを提供できる点も特長だ。

 具体的には、22年9月に発表したITインフラ統合プラットフォーム「Kyndryl Bridge」は自動化技術を活用してヒューマンエラーを低減する。さらにデータに基づく予知技術を応用して、ハードウェアとソフトウェア両方のエラーを抑制する仕組みも取り入れた。加えて日本市場で培ってきた経験やノウハウを基に、日本企業特有の要件や傾向に合わせたサービスを提供している。

高度なITサービスを支える「人」「技術」「標準化」

 こうした高度なITサービスを提供するためには、そのインフラも高度かつ高品質である必要がある。インフラ選定には幅広い視点と戦略が必要だと指摘する上坂氏は、キーワードに「人」「技術」「標準化」を挙げる。

 そもそもITシステムは人と技術で成り立っている。昨今のITは多種多様なシステムが組み合わさっており、複雑化する一方で運用担当者の負担が増している。そこでAIなどの先端技術を活用して業務の一部を自動化しつつ、どうしても人手がいる部分に人的リソースを投入することで効率的な運用を実現できる。

 「特に日本企業は人に強く依存しています。工夫が美徳とされ、他と同じ仕様でいいはずなのに一手間かけて差別化を図った結果、個人の技術や知識に強く依存してしまうのです。ITシステムはビジネスの土台ですから、無駄なく無理のないことが肝心です。そこで標準化が鍵になります。そこに私たちが30年にわたり磨き上げてきた経験や知識を生かすことができます」(上坂氏)

 こうしたキンドリルジャパンの確固たる自信は、顧客の重要なIT基盤に責任を持つために培った経験と信頼できるITシステムが生み出している。

厳しい鑑定眼にかなったデータセンター STNetのPowerico

 そんなキンドリルジャパンの姿勢は「データセンターサービス」にも根付いている。ミッションクリティカルなIT環境を任せたいという顧客のニーズに応えるべく、厳しい基準でデータセンターを選定している。同社の鑑定眼にかなったデータセンターの一つが、Powericoだった。

 「キンドリルジャパンは、多様なニーズに常に応えるため『これはできない』がないようにデータセンターを選ぶ必要があります。複数の設備拠点を確保していますが、STNetのPowericoはさまざまな点でスペックが高く、どのようなお客さまにもお勧めできるデータセンターとして西日本エリアの重要拠点です」(上坂氏)

photo STNetのデータセンターPowericoの外観

キンドリルジャパンの選定基準を軽々と超える安全対策

 企業がデータセンターを選定するとき、経営者が最終的な決断を下すケースが大多数だと上坂氏は話す。その際、経営者が自社インフラの設置場所を理解する必要がある。IT技術が優れているだけではなく、拠点としてのセキュリティ対策や防災対策、設備の運用体制、そして最近はSDGsまでも重視するなど幅広い視点での評価が不可欠だ。

 では、キンドリルジャパンも満足するPowericoの体制はどのようなものだろうか。まず防災対策については、津波や地震といった自然災害そのものが少ない高松市という立地が強みだ。施設は旧高松空港の滑走路跡地に建っており、地盤も安定している。こうした堅牢性から、メインサイトやBCPサイトとして選ぶ企業も多い。

 さらにPowericoの建屋は免震設備を備えており、震度7クラスの地震でもシステムを継続稼働できる。また香川県内の異なる2カ所の変電所から電力の供給を受けており、停電に備えた無停電電源装置(UPS)によるN+2の冗長性を確保している。そして有事の際には非常用電源が無給油でも72時間分の電力を供給する仕組みだ。

 セキュリティ設備も特筆すべき体制を整えている。監視カメラや金属探知機、生体認証など7段階の防犯技術を組み合わせて、無関係の人が立ち入れないようにしている。データセンターの利用者であっても、契約していないラックの中身には触れられない設計だ。

 これらを日本データセンター協会の評価基準「データセンターファシリティスタンダード」に照らし合わせると、最高水準「ティア4」以上の対策を講じていることになる。キンドリルジャパンの選定基準は「ティア3以上」なので、Powericoの品質はその選定基準を超えた高信頼かつ高可用性が確保されている。

photo 防災の観点で有利なPowericoの立地(提供:STNet/クリックで拡大表示)
photo ティア4に準拠しているPowericoの設備(提供:STNet/クリックで拡大表示)

先手を打つ対応を評価 「いまから対応します」では遅い

 上坂氏はPowericoの運営姿勢もポイントに挙げた。機材の保守や交換には余裕を持って対応しており、事故が起きる前の予防として機材の寿命より前に切り替えるなど、しっかり投資をしている。その計画性が優れていると評価する。

 先を見通した対応もSTNetの特長だ。例えばSDGsを意識してクリーンエネルギーの使用率を重視する顧客がいても、「いまから対応します」では間に合わない。しかしPowericoは空調や照明などの使用電力を再生可能エネルギー由来(※)にしており、トレンドを先回りした対応が顧客への提案のしやすさにつながっていると上坂氏は話す。

※発電時に二酸化炭素を排出しないという環境価値を非化石証書として活用した、実質的な再生可能エネルギー

ITインフラの運用・管理はプロにお任せ 上坂氏「自信を持ってお勧めできる」

 データセンターを検討するなら、まずは現地に行って見学してほしいと上坂氏はお勧めする。普段は入れないデータセンターだが、Powericoは見学者を広く受け入れている。

 「私自身もPowericoを何度も訪ねていますが、機能から外観まで、全てが素晴らしいです。自信を持ってお勧めできるので、お客さまに現地に来ていただくのが基本です。マンションを買うときに内覧するように、データセンターも現地で一生物として提案しています」(上坂氏)

 実際に現地で感じるのが、STNetのスタッフと社風の素晴らしさだと上坂氏は振り返る。ITシステムは技術だけでなく、人も重要だ。STNetは技術スタッフだけでなく、広報担当者や営業担当者に至るまで「全社的に高い意識をもってサービスを提供している」と評価する。それが設備の安定稼働や速やかな保守作業、顧客の要望に応えられる柔軟性につながっている。

 「STNetのスタッフは皆さん誠実で、キンドリルジャパンの独自文化やサービスを正しく理解し、尊重して柔軟に対応してくれます。平時でも有事でも密に連携し、一体になってサービスを提供できています。これは多くのお客さまから大きな信頼を得ています。最終的に安定稼働を支えているのは、やはり人なのです」(上坂氏)

 データセンターについて取材を進めたら、ITインフラにまつわる本質的な部分にまでたどり着いた。30年の経験がある上坂氏の言葉はとても含蓄深いとしみじみ思う。

 いまやクラウド時代といわれるが、管理すべきハードウェアは必ず残る。そうしたITインフラは自社管理するのではなく、専門家に任せてほしいと上坂氏は最後に強調した。Powericoレベルの設備を整えるのは難しい。選択と集中という観点で、ITインフラ管理はキンドリルジャパンやSTNetに任せて、浮いたリソースを企業の注力領域に振るのが賢い方法だ。特にSTNetの高品質なデータセンターは、今後も多くの企業のビジネスを基礎から支えていくことだろう。ITインフラ管理の方法に悩んでいる企業、データセンターの導入を検討している担当者は、STNetに相談してはいかがだろうか。まずは見学からでも大歓迎だ。

取材協力:キンドリルジャパン(https://www.kyndryl.com/jp/ja

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